一般社団法人埼玉県建設業協会

トピックス 2025年9月号

出前講座、建設現場見学会など
若年建設従事者入職促進協議会

 令和7年度の若年建設従事者入職促進協議会(中原誠会長)が7月23日午後3時から建産連研修センター202会議室で開催された。
 当日は、埼玉労働局から赤星達也職業紹介係長(代理出席)が、埼玉県から松村隆司県土整備部建設管理課(建設企画担当)主幹(代理出席)、高橋秀夫教育局高校教育指導課指導主事(代理出席)、野本真産業労働部就業支援課副課長(代理出席)が、工業高校校長会から染谷明生会長(川越工業高校校長)が、埼玉県電業協会から佐野雄一朗副会長(代理出席)が、また、当協会からは、総合企画委員会の楢崎副委員長が出席した。
【議題】
◇令和6年度事業実施報告について
 事務局が令和6年度に実施した出前講座、建設現場見学会などの入職促進事業、表彰、新入社員研修などの職場定着事業について報告した。
◇令和7年度事業計画(案)について
 事務局が今年度実施予定の事業について説明。入職促進事業として、出前講座は県内建設系高校の6校7学科、小型車両系建設機械運転特別教育支援事業は5校6学科、建設現場見学会は県内建設系高校6校7学科と県内普通科高校1校を対象に実施予定。職場定着事業では、優良従業員表彰を10月28日に実施予定。研修・講習会は、新入社員研修、新入社員等フォローアップ研修、1級土木(建築)施工管理技術検定試験受講講習会を実施予定だ。
◇その他
 埼玉労働局が、管内の人材不足分野の求人充足・就職状況(令和6年度)、県内4か所(川口、熊谷、大宮、川越)に設置され、建設業を含む人材不足分野に特化した支援を行う「人材確保・就職支援コーナー」について説明。また、建設事業主向けの助成金を利用した人材育成を呼び掛けた。埼玉県県土整備部は、県内建設業の働き方改革を推進し、担い手を確保・育成する取組を説明。教育局は、県内工業高校卒業生の就職業種等について。産業労働部は、令和7年度の若年者就職支援施策を説明した。

挨拶する楢崎副委員長

外国人の雇い方
建設業経営講習会

 当協会と埼玉県建設産業団体連合会、東日本建設業保証埼玉支店の共催による「令和7年度建設業経営講習会」が、8月5日午後2時から建産連研修センター大ホールで開催され、会員企業の経営者・経営幹部・人事担当者など約40人が受講した。
 当協会の山科専務は、「建設業界の人手不足の解決策のひとつとして考えられるのが外国人の雇用だ。しかし、関心はあるが、どうしたらよいか分からない≠ニいう会社も多いのではないか。本日の講習会では、外国人雇用について基本的な知識を分かりやすく学んでいただく。受講されたことが皆様の今後の事業経営の一助となることを期待している」と挨拶した。
 当日の講習会のテーマは、「外国人の雇い方について網羅的にマスター〜知識ゼロから外国人の雇い方がわかるようになるセミナー〜」。社会保険労務士の山田真由子氏が講師を務めた。
 山田講師は、「人手不足の対策としては、業務の改善と新たな人材の活用しかない」とし、「なぜ今、外国人雇用が必要なのか」を解説。現在の外国人労働の国籍別状況、働く時の在留資格として、「技能実習」「特定技能」「育成就労」の内容などを説明した。外国人労働者を雇い入れる際の留意ポイントとして、環境整備、教育、インクレーション(相互支援)の3項目を挙げた。また、関係法令、募集方法、手続きなどを説明した。
 外国人を雇用した際の具体的な留意点としては、「特にお金や時間に関する考え方が違う」「その場、その場で教えると効果的」「生活スタイル、言葉、宗教の違いを知り対応する」「犯罪回避、生活支援、失踪した場合の対応などで具体的な内容を理解する」などとした。


令和7年度 建設業社会貢献活動推進月間中央行事
八潮事故で越谷支部が事例発表

 全国建設業協会は、7月24日に経団連会館で令和7年度の建設業社会貢献活動推進月間中央行事を開催した。当協会越谷支部が令和7年度建設業社会貢献活動推進月間・功労者表彰を受け、事例発表した。
 全建では、平成18年度より毎年7月を「建設業社会貢献活動推進月間」と定め、月間期間中の活動の一環として、各都道府県建設業協会並びに会員企業と連携し、地域建設業界の実践している幅広い社会貢献活動及び広報活動を国民・社会に広くアピールするため、中央行事を開催している。中央行事では各地域で実践された様々な社会貢献活動と、建設業のイメージアップ広報活動について、審査・選考を経て、功労者表彰として顕彰を行っている。
 当協会越谷支部は、「社会貢献・SDGs功労表彰」の対象となった。災害復旧・防疫活動部門の災害復旧活動が評価された。
 事例発表では、令和7年1月に八潮市内で発生した道路陥没事故で、災害協定に基づき埼玉県より協会越谷支部へ出動要請があったため、即座に出動・対応し、現在も活動を行っていることを説明。活動内容は、陥没現場へ流れている水路の閉塞、規制看板などの設置、陥没崩壊した下水道の水位低下を目的としたバイパスとポンプの設置、下水バイパスのためのピット作成と養生、近隣対策の脱臭装置設置、目隠しシートと防音壁設置、下水道の水位低下を目的としたバイパスの追加設置、雨水水路が陥没による閉塞を起こしているため迂回水路を使用するにあたっての水路清掃とポンプ設置等。現在も現場は対策中のため、協会支部として今後も対応を行っていく予定とした。


八潮市の道路陥没事故
当協会に感謝状

 埼玉県は、八潮市で発生した道路陥没事故の復旧作業に関して、8月27日午前10時30分からコルソホールで、団体等への感謝状贈呈式を開催した。当協会から小川会長らが出席し、大野知事から感謝状を受け取った。


女性部会活動報告
長野県建設業協会・埼玉県建設業協会 女性部会 意見交換会

■目的=設立10周年を迎える長野県建設業協会女性部会の方から、これまでの活動や今後の運営についてうかがい、今後の埼玉県建設業協会女性部会の方向性の検討に生かす
■日時=令和7年7月28日13時30分〜15時30分(ランチミーティング12時00分〜13時30分)
■場所=長野県建設業協会(長野県長野市長建ビル5階会議室A)
■参加者=長野県建設業協会女性部会5名、埼玉県建設業協会女性部会3名、事務局(総務部長)1名 計9名
■概要=長野県建設業協会事務局から、女性部会の規約や活動内容、制作物等のご紹介があり、その後、埼玉県建設業協会女性部会からの質問に答えていただく形で、活動や運営の詳細について意見をお聞きした
▽女性部会運営の上で大切にしていること、方針、目的
▽メンバー構成(会員の属性や募集方法、ブロックや各支部について等)
▽活動内容の詳細(現場見学会や研修、HP・小冊子・グッズの作成、各ブロックや各支部での活動、等)
▽運営体制(全体、ブロックあるいは各支部の活動、HPの運用方法等)
▽現場見学会の動画のご紹介、等
■所感=長野建協女性部会は、部会長・副部会長や各支部長を会員会社の技術系の女性社員が務めており、各々が能動的に活発に活動している印象を受けた。和気あいあいとした雰囲気で質問のしやすいように進行していただき、非常に多くの率直なご意見をお聞きすることができた。今後の私たちの活動の内容や運営体制を検討する上で参考にできることが多く、非常に有意義だった。

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