令和7年の新春賀詞交歓会が1月10日午後5時30分から、ロイヤルパインズホテル浦和で開催され、会員企業や来賓など192名が参加した。
来賓には大野埼玉県知事、齊藤県議会議長をはじめ、県から高橋総務部契約局長、横塚農林部長、吉澤県土整備部長、木村建設管理課長、伊田都市整備部長、板東公営企業管理者、吉田下水道局長らが、関係団体からは伊田建産連会長、阪上埼玉県造園業協会会長、長沼埼玉県空調衛生設備協会会長、越智埼玉県地質調査業協会会長らが出席し新しい年のスタートを祝った。開会前、昨年12月27日に亡くなった参議院議員の足立敏之氏に対し、建設産業の代表として活躍されたことに感謝、黙祷し、哀悼の意を表した。
会の冒頭、挨拶に立った小川会長はまず、「建設業界を取り巻く環境は、大きな変化と課題に直面しており、その中でも、人手不足は喫緊の課題。特に若年層の労働力不足は、業界全体の持続可能性に影響を及ぼしかねない」とし、「魅力ある労働環境の整備や、技能の継承を支える体制構築は、今後さらに強化すべき重要な取組だ」と決意を示した。また、「建設現場の週休2日の確保などの働き方改革により、現場で働く人々が安心して働ける環境を整え、誇りを持てる仕事を提供することが、建設業の将来を支えるカギとなる」ため、発注機関に対し安定的・持続的な事業量の確保やDXの推進、入札・契約制度の運用改善を要請するとともに、協会では建設業の魅力を積極的に情報発信し若者の関心を高めるなど、様々な事業を進める方針を示した。その上で、「蛇が皮を脱ぎ捨て新たな姿に生まれ変わる姿から、巳年は新しい挑戦や変化に対して前向きな姿勢を示す年と言われている。協会としても、地域建設業の発展に向けて、常に挑戦する姿勢を忘れず、全力で取り組む」として、理解と協力を求めた。
来賓あいさつで大野知事は、「建設業の人手不足倒産が始まっており、労働生産性の向上が必要だ。建設DXなどに取り組んでいただきたい。令和7年度の公共事業はこれまで以上の量が見込まれる。しっかりと請けていただき、県とともに建設業界がますます発展していくことを望む」と語った。齊藤県議会議長は、「地元建設業には、県民の安全安心に直結する仕事をしていただいている。公共施設はメンテナンスの時代を迎えており、役割はさらに重要となっている。皆さんにとってさらに成長する巳年にしていただきたい」と呼び掛けた。
続いて、小川会長から「彩の国みどりの基金」への寄付目録を贈呈、大野知事から基金への感謝状が手渡された後、伊田常任顧問の乾杯発声で開宴となった。
和やかな懇談がしばし続いた後、島村副会長による手締めで盛会裏のうちに幕を閉じた。
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挨拶する小川会長 | 挨拶する大野知事 | 挨拶する齊藤県議会議長 |
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伊田常任顧問の乾杯発声で開宴 | 大野知事から感謝状 |