一般社団法人埼玉県建設業協会

トピックス 2024年12月号

公共事業予算の増額など
市長会などに要望書を提出

 当協会は、公共事業予算の増額並びに改正品確法・運用指針の適切な運用等について、11月5日に行田市役所で埼玉県市議会議長会(会長・須永宣延熊谷市議会議長)に対し、11月20日に県民健康センターで埼玉県市長会(会長・富岡勝則朝霞市長)に対し、11月26日に県民健康センターで埼玉県町村会(会長・井上健次毛呂山町長)、埼玉県町村議会議長会(会長・佐藤弘一伊奈町議会議長)に対し要望した。要望活動は小川会長と磯田専務が行った。
 要望書では、地域建設業は、良質な社会資本の形成の担い手、地域の安全・安心の守り手であり、地域の経済・雇用を支え、地域の一員として社会貢献などを行う責務を有しており、持続的にその社会的使命を果たしていくためには、健全で安定したサスティナブルな経営環境が求められる。そのためには引き続き、安定的した事業量の確保や、生産性の向上などによる働き方改革と処遇改善など、様々な課題を克服していく必要があるとし、下記の事項を要望した。
 重点要望事項は次のとおり。
◇公共事業予算の増額確保
 安定的な経営のもとで現場力・施工力を維持向上するため、公共事業予算の安定的な増額確保をお願いする。
◇改正品確法及び運用指針の徹底について
 本年6月に成立した「第3次担い手3法」は、持続可能な建設業の実現に向けて新たな措置を講じたもので、地域建設業にとっても重要な法改定となっている。今後は、この法改正の趣旨が、国や地方公共団体、民間事業者等様々な受発注者に浸透し、建設産業を取り巻く環境が大きく改善されるとともに、真に実効性の高い制度となることを期待している。第3次担い手3法に基づく対応が、切に実施されるよう特段の配慮をお願いする。
◇週休2日制の推進について
 週休2日制の推進は、建設業の労働環境の改善に大きく寄与するものであり、建設業の働き方改革を大きく前進させるとともに、建設業の担い手を確保していくためにも必要不可欠。発注工事の週休2日制の推進と関係基準の整備が確実に実施されるようお願いする。
◇前払金関連制度の改善
 多くの地方自治体において設定されている前払金支出限度額の撤廃と中間前払金制度の導入が図られるようお願いする。

市議会議長会に要望

県庁オープンデーに出展 建機に試乗体験

 11月14日の県民の日(県庁オープンデー)に合わせ、当協会は建設業の役割や協会事業を紹介したコーナーを埼玉県庁敷地内に設け、県民にアピールした。
 当日は建機の試乗体験が行われたほか、建設産業のPRグッズとパンフレットを配布し、建設業の重要性を伝えた。午前10時から午後4時まで途切れることなく子供たちの列が続いた。


建設資材県産品フェア2024
51社・7団体、国県が出展

 「埼玉県建設資材県産品フェア2024」が、埼玉県建設資材建産品フェア実行委員会と埼玉県との共催により11月27日・28日の両日、大宮ソニックシティの第1〜5展示場で開催され、51社・7団体と国交省・県の3課所が出展した。オンラインでも同時開催された。
 27日9時30分から開催された開会式では、実行委員会の小沢正康委員長が「今回は、過去最多のブースが設置された。建設資材・技術の先進県であることを実感していただきたい」と挨拶した。また、埼玉県を代表して県土整備部の吉澤隆部長は、実行委員会やスタッフの労をねぎらうとともに「建設DXなどの取組を知ってもらうため、公共機関のブースも設けた。埼玉県の公共工事における県産の製品・技術の更なる利用促進に努める」と述べた。
 来賓として出席した当協会の小川会長は、「我々地域の建設業は、被災地の復旧・復興に向けて全力を尽くすとともに、より安全で安心な社会基盤の整備に邁進してきた。今回の県産品フェアは、そうした私たちの取り組みの一端を皆様にご紹介する場として、また、県産品の魅力を再発見し、地域の活性化に繋げる機会として、大変意義深いものと考えている。本フェアに出展されている製品や技術は、日々の研究開発の成果であり、地域の特性を活かした素晴らしいものばかりだ。新技術、建設DXに関わる製品・技術、道路や河川、建築に関わる製品・技術などなど、これらは単なる製品ではなく、私たちの暮らしをより豊かに、そして安全にするための技術の結晶だ。建設業協会としても、今後も、県産品の利用促進に努めるとともに、技術革新を進め、より安全で安心な社会の実現を目指す。県産品フェアが、皆様にとって、新たな発見や出会い、そして地域の活性化につながることを心より願う」と挨拶した。
 当協会員では、初雁興業が、池水を抜かず浚渫を行え、排出された用土を再利用できる「生態系保全型底泥資源化システム」を出展。金杉建設が、「3D締固め管理システム」を出展した。

多くの人が訪れた 挨拶する小川会長

令和6年度埼玉県優秀建設工事施工者表彰式
会員企業の16工事などが受賞

 埼玉県は11月28日午前10時30分から、大宮ソニックシティビル地下1階の第1展示場で「令和6年度埼玉県優秀建設工事施工者表彰式」を開催した。表彰は38回目。埼玉県建設資材県産品フェア2024と同時開催。
 今回は、令和5年度に完成した工事(請負額1000万円以上の工事、工事成績評定点80点以上の工事)の中から、優秀賞10工事、特別奨励賞10工事を選出した。大野知事がそれぞれに表彰状を手渡した。なお、受賞20工事のうち、土木部門の13工事、建築部門の2工事、設備部門の1工事−合計16工事が当協会会員企業の施工によるもの。
 大野知事は、「県民の安心安全確保への協力に感謝する。建設業界には、人手不足、技術者の高齢化などの課題を抱えている。県は、生産性の向上、働き方改革など、皆さんの取組を支援していく。皆さんと手を携えて課題を乗り越えていきたい」とあいさつした。
来賓として出席した当協会の小川会長は、「受賞を機に一層、技術力の向上に努め、県内建設業の発展に貢献することを期待する。建設業界が働き方改革を着実に進め、生産性の向上させるためには、安定した経営基盤を築いていくことが必要。公共工事の発注者には、公共事業予算の確保とともに、県内企業の受注機会の更なる拡大をお願いする」、伊田埼玉県建設産業団体連合会会長(当協会顧問)は、「地域の安心安全を守るという使命を果たし、魅力のある建設業となるようご協力をお願いする」と祝辞を述べた。
 受賞者を代表して、関口工業の星野代表は、「地域の守り手としての責務を果たすよう精進する」と謝辞を述べた。
 受賞した会員企業と対象工事は次のとおり。
【優秀賞】
土木工事部門

◎伊田テクノス=5大沼第302号ため池改修工事
◎関口工業=2516交付金(河川)整備工事(護岸工その9)
◎島村工業=総T除)河川等改良復旧工事(左岸A−1工区)
◎サンセイ磯田建設=(緊)災害復旧工事(4災10号)
◎金杉建設=総A除)2006社資交付金(河川)工事(鋼矢板護岸更新工)
◎中原建設=022柿改第305号 柿木浄水場着水井耐震補強その1工事
建築工事部門
◎島村工業=総選除)彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールほか改修工事
【特別奨励賞】
土木工事部門

◎日新テクノ=交付金(改築)工事(南平沢地区・改良工その5)
◎宮崎土建工業所=総地加)不老川緊急治水対策工事(大森調節池掘削工その11)
◎荒川建設=災害復旧工事(4災9号)
◎山口組=社資(交通安全)工事(寺尾4工区)
◎内藤建設工業=総T加)自転車歩行者道整備工事(太駄工区)その2
◎草加建設=2042社資交付金(河川)工事(護岸整備工)
◎ユーディケー=総選除)総合交付金(河川)工事(小林調節池・連絡函渠工)
建築工事部門
◎守屋八潮建設=総選除)彩の国さいたま芸術劇場小ホールほか改修工事
設備工事部門
◎清水アーネット=総選除)運転免許本部高齢者講習施設(仮称)新築給排水衛生設備工事

受賞者と来賓などで 星野代表が受賞者代表挨拶

土木の日のイベント さいたま県土
「はたらくくるまの広場」開催

 埼玉県さいたま県土整備事務所と当協会さいたま支部は、土木の日のCCIイベントとして「はたらくくるまの広場」を11月13日午前10時から、さいたま県土整備事務所南駐車場で開催。浦和つくし幼稚園の園児123名を招待した。
 このイベントは、建設業のイメージアップのほかに、未来を担う子供たちにモノづくりを見て、触れて、体験してもらうことで、その面白さを伝えるとともに、父兄などに建設業が地域の安全安心の下支えに貢献していることを理解してもらうことを目的に開催している。島田支部長は、「建設機械に乗って触れて、楽しんでください」とあいさつした。小高事務所長は、「案内するのは皆さんが通る道路を直してくれている人たちです。安全には気を付けてください」と呼び掛けた。
 広場にはさいたま支部の会員会社が建設機械などを用意。8グループに分かれて各ブース(コーナー)を巡った。ブルドーザー、コンバインドローラー、バックホウ、高所作業車を試乗。ふれあいコーナー、ラジコン広場で遊びながら学んだ。舗装や測量、河川流水の実験コーナーでは工事の流れなどの説明を受けた。園児は、初めて触れる建設機械の大きさや、高所作業車の高さに歓声を上げた。

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