令和6年度技術発表会が10月30日午後1時から、大宮ソニックシティで開催され、土木工事7事例、建築工事5事例、特別参加1事例(埼玉県県土整備部)合わせて13事例が紹介された。国土交通省関東地方整備と埼玉県が後援。埼玉県市長会と埼玉県町村会が協賛した。
今年で26回目を迎えた発表会に約450名が参加した。国、県、市町村など公共工事発注機関の関係者をはじめ、各会員企業を前に、これまで培ってきた高度な技術力、施工力、働き方改革への取組などが披露された。また、ロビーのモニターで発表事例を映写し、技術力を示した。
主催者の島村副会長は、「当協会は、建設DXの活用や若年者の入職促進・育成、慢性的な人手不足などの課題に対処するための各種事業を積極的に展開し、業界の前進に寄与することを目指している。その一環として、毎年、重点目標の一つに生産性と技術力の向上を掲げ、会員企業の技術力向上に資する取組を、内部組織である『技術委員会』を中心に推進している。技術発表会もこうした取組の一つで、今年で26回目を迎えることができた。協力いただいた関係者の皆様に心より感謝する」とあいさつした。また、後援者の関東地方整備局の中洲啓太大宮国道事務所長と埼玉県県土整備部の小島茂副部長がそれぞれあいさつし、技術力の向上と後進の育成に期待を寄せた。
技術委員会の古郡委員長の挨拶で閉会。発表会終了後、伊田常任顧問から発表会員企業12社に対して表彰状と記念品が贈呈された。
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全体写真 | 挨拶する島村副会長 |
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発表事例を映写 | 発表者を表彰 |
令和6年度建設業優良従業員表彰式が10月23日午後2時から建産連研修センター大ホールで開かれ、30年以上勤続者と10年以上勤続者を合わせた41社・193名に対し表彰状と記念品が贈られた。
本年度は、30年以上表彰者30社・92名、10年以上表彰者34社101名を表彰。受賞者を代表して小川工業の野田敦氏(30年以上)と、竹並建設の村上有紀さん(10年以上)に小川会長から表彰状が手渡された。
式辞としてあいさつに立った小川会長は、「皆様は、長年にわたり経営力、技術力の向上に努めるなど、職務に真摯に取り組み、社業並びに建設業界の発展に大きく貢献された。本日の輝かしい栄誉は、こうしたご努力の賜物と、協会を代表して、心からお慶び申し上げる」と敬意を表す一方、「建設業界を取り巻く経営環境は、様々な世界情勢を背景とした物価高とそれに伴う資材不足や工期のずれ込みなど悪循環もあり、建設業の倒産件数は増加傾向にある。また、時間外労働の上限規制への対応など、働き方改革や労働者の処遇改善、担い手確保など、地域建設業が克服すべき課題は山積みとなっている」と、現状に危機感を示した。「こうした状況において、国では、担い手3法を改正し、持続可能な建設業を目指し、総合的に改善の取組を進めている。当協会でも、委員会を中心として建設業の課題解決に取り組んでいる」として前向きな姿勢を示した。その上で、「本日受賞される皆さんは培った知識と経験を生かし、今後とも社業の発展に尽力されるとともに、将来にわたって建設業界の発展に貢献されるよう期待する」と述べた。
表彰状授与後には、来賓として出席した埼玉県県土整備部の武澤副部長が、「地域建設業は、地域の守り手として重要な役割を担っている。担い手不足、技術の継承などの課題はあるが、魅力的職場づくりに取り組み、発展を続けていただきたい。皆さんには、業界の未来を築く大黒柱としての活躍を期待する」と祝辞を述べた。
その後、受賞者を代表して野田敦氏が「本日の受賞は、諸先輩方の指導の賜物。我々は、所属企業の中堅社員として、地域の守り手としての役割を果たしていく決意なので、より一層のご指導をお願いしたい」と謝辞を述べ、式を終了した。
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小川会長が開会の挨拶 | 武澤副部長が来賓の挨拶 |
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30年勤続の野田氏に表彰状 | 10年勤続の村上さんに表彰状 |
当協会は全国建設業協会、建設業福祉共済団と共催で、「労働安全を中心とした研修会」を9月30日午前9時から、建産連研修センター大ホールで開催、約60人が参加した。同研修は、現場などで実際に労働安全に携わる者や関係者を対象に開催したもの。
当日は、宮澤労働安全衛生コンサルタント事務所の宮澤政裕所長を講師に、6時間30分にわたり研修を受けた。なお、同研修受講者には、CPDS・CPD7ユニットが付与された。
研修会の内容は次のとおり。
1.安全衛生確保のために(無事故・無災害を目指して)
▽建設業における労働災害の現状▽墜落・転落災害の防止▽統括管理に求められるもの▽送検事例▽高年齢者の安全衛生確保▽安全管理の基本と事例紹介▽メンタルヘルス対策と新ヒヤリハット報告▽酸欠等の見えない危険▽現場に影響する安全衛生関連の法改正について
2.施工・品質確保のために
▽建設業に求められる体制と資格について▽建設キャリアアップシステム▽建設業における時間外労働規制について
3.リスクアセスメントと作業手順書
▽リスクアセスメントの必要性▽リスクアセスメントを用いた作業手順書の作成演習▽化学物質のリスクアセスメント
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新入社員等フォローアップ研修が10月2日に、建産連研修センター大ホールで開催され、会員企業16社から31名が参加した。
新規入職者を対象に、社会人・企業人としての資質の向上と建設産業に携わる者としての意識の高揚を図り、有為な人材の育成と定着促進を実現することを目的に開催した。
9時30分からの開講式では、当協会の磯田専務が「今回の研修は、入社後の仕事や経験を振り返るとともに、やる気とスキルを高めることを目的としている。人々の暮らしに不可欠な建設業界を持続・発展させていくため、若い皆さんの力に大いに期待している。本日の研修による気付きと仲間との出会いを大切にしてもらいたい」と挨拶した。
研修ではまず、オリエンテーションで研修心得を説明。富士教育訓練センター講師の花輪孝樹氏が務めた研修では、「人間力向上に向けて」をテーマに、午前中に「〜人生に卒業なし・企業人の行動力〜」を、午後に「人間力向上への決意」をテーマに、「〜明日からの行動計画策定〜」を実践演習し、参加者独自の手引書を作成した。
閉講式では、当協会の北村業務部長が修了者に期待の言葉を贈った。その後、修了書を授与し、研修会を終了した。
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開講式で挨拶する磯田専務 | 花輪講師が講義 |