一般社団法人埼玉県建設業協会

トピックス 2024年2月号

経営基盤強化、魅力ある産業へ
新春賀詞交歓会開かれる

 令和6年の新春賀詞交歓会が1月18日午後5時30分から、ロイヤルパインズホテル浦和で開催され、会員企業や来賓など約230名が参加した。
 来賓には大野埼玉県知事、立石県議会議長をはじめ、県から山本副知事、三須総務部長、新井入札課長、竹詰農林部副部長、金子県土整備部長、木村建設管理課長、山科都市整備部長、北島公営企業管理者、伊田下水道局長らが、関係団体からは星野建産連会長、田中建築設計監理協会会長、渡邉埼玉県造園業協会会長、飯沼埼玉県空調衛生設備協会会長らが出席し新しい年のスタートを祝った。開会後、黙祷し、能登半島地震の犠牲者に哀悼の意を表した。
 会の冒頭、挨拶に立った小川会長はまず、能登半島地震の被災者にお見舞いの言葉を述べ、地域の守り手である地域建設業の役割と責務の重大さを痛感するとした。新型コロナ感染症が5類移行した後、初めての賀詞交歓会となったことについては、「建設業においても、テレワークとまではいかないが急速なDXの進展により、取り巻く環境も変わり、業務フローやコミュニケーションの取り方などについて柔軟な対応を取っていかなければならない」とした。4月から時間外労働の罰則付き上限規制が適用され、働き方改革に向けた制度改善や、入札・契約制度の改革、生産性の向上は待ったなしの状況に対しては、「今後とも地域の建設業が県民の安心・安全の担い手としての役割を果たすためには、経営基盤を一層強化していくことに加え、魅力ある産業としていく必要があり、このため、発注機関に対し安定的・持続的な事業量の確保やDXの推進、入札・契約制度の運用改善を要請するとともに、協会として建設業の魅力を積極的に情報発信し若者の関心を高めるなど、さまざまな事業を進めたい」と語った。
 来賓あいさつで大野知事は、「建設業の時間外労働の上限規制が4月に始まる。県は人手不足やエネルギー、資材価格の高騰などに対応するため、各種施策に取り組んでいる。協会とタッグを組んで建設業界の持続的発展を可能にしたい」と語った。立石県議会議長は、「災害対応など日頃の協力に感謝する。『できるだけ多くの人に、できるだけ多くの幸福を与えるように行動する』という渋沢栄一氏の考えを実現できるよう、ご協力をお願いする」と呼び掛けた。
 続いて、小川会長から「彩の国みどりの基金」への寄付目録を贈呈、大野知事から基金への感謝状が手渡された後、伊田常任顧問の乾杯発声で開宴となった。
 和やかな懇談がしばし続いた後、古郡顧問による手締めで盛会裏のうちに幕を閉じた。

挨拶する小川会長 挨拶する大野知事 挨拶する立石県議会議長
30年勤続の伊藤氏に表彰状 10年勤続の村上氏に表彰状

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