「BIM/CIMにかかる3次元モデルの閲覧技能習得の講習会」が、3月8日午後2時から建産連研修センター101会議室で開催された。会員企業10社から23名が参加した。
BIM/CIMの推進はこれまで、3次元モデルを精巧に作ることを中心に検討されてきた。今後は、発注者が活用目的を見据えたうえで、それを達成できるよう、より費用対効果の高い活用にシフトしていくこととされている。今回の講習会は、令和5年度に予定されている国土交通省直轄土木工事のBIM/CIM原則適用にあたり、技術者が設計成果物の3次元モデルを閲覧する技能等を習得することを目的としている。PCを活用し、実習形式で開催した。主催は当協会ほか。国土交通省大臣官房技術調査課の担当者が講師としてWEBで説明。国土交通省関東地方整備局企画部技術管理課の永塚技官と杉山技官が来所し説明した。また、全建の牧角技術顧問、BIM/CIM推進委員会の委員も来所した。
講習の内容は、?BIM/CIMの概要・令和5年度原則適用についての講義ACADソフト操作演習BICT施工用3次元設計データ作成講義CCADソフト紹介(施工会社向け)講義。質疑・応答も行われた。
令和4年度(下期)建設業経理検定試験が3月12日に、獨協大学で行われた。
受験申込者は延べ912名(受験地変更者含む)で、このうち受験者は延べ544名(同)。受験率は59.6%。受験科目の内訳は、1級財務諸表に63名、1級財務分析に48名、1級原価計算に64名、2級に300名、3級に69名。
この検定試験は、建設業振興基金が各都道府県建設業協会などに委託して全国一斉に実施したもの。試験監督および試験監督補佐に、協会職員と埼玉県総合建設業協同組合職員、外部派遣のスタッフがあたった。
国土交通省は、インフラ分野において、データとデジタル技術を活用して建設生産プロセスの高度化、効率化、国民サービスの向上等の改革につながる優れた実績をベストプラクティスとして横展開するため、令和4年度に「インフラDX大賞」を創設。第1回「インフラDX大賞」の受賞者として、計25団体(国土交通大臣賞4団体、優秀賞19団体、スタートアップ奨励賞2団体)を決定した。国土交通大臣賞には工事・業務部門で当協会員の金杉建設が、地方公共団体等の取組部門で埼玉県が選定された。3月17日に東京都千代田区の中央合同庁舎3号館で授与式が開催された。
金杉建設の対象工事は、埼玉県越谷県土整備事務所が発注した総A除)5021社資交付金(街路)整備工事(柳之宮橋迂回路整備工事その1)。工期は2020年8月27日〜22年3月31日。施工場所は八潮市。施工箇所は民家や大規模工場に隣接しており、工事による沿道の土地利用者や住環境への環境負荷を最小限に抑えて柳之宮橋架替えやそれに伴う道路整備事業を進める必要があり、ICT施工や3次元設計データの作成を実施した。
埼玉県は、土砂災害警戒区域の照会迅速化が評価された。確認に必要な関連する情報すべてをGIS(地理情報システム)に搭載することにより、確認作業が瞬時に行われ、問い合わせに対しても迅速に対応が可能な体制を構築した。
金杉建設・見学会の様子 |