建設業労働災害防止協会埼玉県支部は2月6日午後3時30分から、川越市の川越氷川神社で安全祈願祭を行った。決意を新たに安全への取組を進めることなどを誓った。祈願祭には、当協会の伊田会長らが出席した。
本殿での玉串奉納などの後、川越氷川会館で直会(なおらい)に移った。あいさつに立った島村支部長は、「県内建設業の令和元年死亡災害は、現在10名で、一昨年よりは減少しているものの、依然高止まりの状況が続いている。今年に入っても2名の方が亡くなっている状況だ。今後も台風災害の復旧などで工事量の増加が見込まれる。労働者不足などで現場災害のリスクは高まっており、労働災害防止に対する取組みを積極的に進める必要がある。官民挙げての働き方改革も進んでおり、環境は厳しいが、年度末に向けて会社と現場が一体となり、労働災害防止に取り組んでいただきたい」とあいさつした。
当協会の小川副会長は、伊田会長のメッセージを代読。「建設業における労働災害は、減少傾向にあるものの、死亡災害数は全産業中で高い割合を占め、第3次労働災害防止計画に掲げられた労働災害発生件数の削減目標達成に向けて安全管理水準の一層の向上が強く求められている。また、東京オリンピック・パラリンピック開催後も、新たな建設事業が見込まれる中で、担い手不足などが一層深刻化するため、安全管理の徹底や施工技術の承継が懸念される。このような環境下で、労働災害の根絶を目指し、業界一丸となって今まで以上に安全管理の徹底を図り、安全管理水準の一層の向上を目指し邁進しなければならない。埼玉県建設業協会としても、建災防との連携を密にし、会員企業の自主的な安全対策の推進に努めていく」と呼び掛けた。
その後、建災害防埼玉県支部の斎藤副支部長の音頭で乾杯し、懇親に移った。
島村支部長 | 小川副会長 |
国土交通省関東地方整備局による、「令和元年8月九州北部豪雨、令和元年台風15号及び令和元年台風19号並びに令和元年10月の前線による大雨の災害対応業務に対する感謝状の贈呈式」が2月19日午前10時から国土交通省関東地方整備局の災害対策本部室で開催され、当協会に対して感謝状が贈呈された。
感謝状贈呈先は16団体6企業。全国建設業協会傘下では、当協会など8都県協会が感謝状を受け取った。当協会の災害対応実施内容は、「災害協定に基づく災害対応業務の調整及びブルーシート・土のう袋・トラロープ等調達・運搬に対して」となっている。
感謝状贈呈式・感謝状を受け取る伊田会長 |
感謝状贈呈式の記念写真・中央が局長と伊田会長 |
当協会青年経営者部会(平岩敏和部会長)の経営資質向上委員会は、2月20日午後2時から埼玉県産業文化センター803会議室で、例会として「SDGsセミナー」を開催、部会員37人が参加した。
司会進行は、経営資質向上委員会の千代副委員長が務めた。開会後、平岩部会長があいさつ。小川経営資質向上委員長が開催の趣旨を説明した。
セミナーでは、公認会計士の寺山昌文氏が「企業はSDGsに如何に取り組むべきか」と題して講演。SDGs(持続可能な開発目標)に示されている17の目標と169のターゲット、政府の取組、企業の取組状況、建設業との関連、埼玉県の対応などを解説した。
また、事例発表として、八洲電業社の吉村光司代表と大建工業首都圏第二支店の木下司氏がSDGsへの取組を説明。八洲電業社は、SDGsの考え方、実現の方法をカードゲームで学ぶ試みなどを行っている。