青年経営者部会(平岩敏和部会長)は10月24日に、いずみ高校環境建設科の2年生39人を対象にICT現場の見学会を開催した。場所はさいたま市西区宝来で、荒川の堤防強化に向け、今の堤防をかさ上げする盛り土工事の現場。
関口委員長が主催者挨拶した後、金杉建設の肥沼現場代理人が工事内容を説明。MCバックホウ体験、自動追尾型TS・GNSS測量体験、ドローン測量体験、VR現場体験を行った。実際にアプリを使いドローンを操作し自動測量を体験したり、重機の操縦席に乗り込み、設計図が実際に機械に読み込まれている様子や掘る位置や角度の指示が自動で表示される最新技術の現場を体験した生徒からは、「現場が面白そう」との声が聞こえた。
ドローンによる記念撮影を行った後、平岩部会長が終了のあいさつをした。
埼玉県は小学生を対象とした「〜憧れの職業を体験しよう〜夢を見つける!リアル体験教室」をさまざまな業種で開催している。建設業では、「最先端の建設現場をのぞいてみよう」と題し、10月26日に金杉建設が建設現場の体験会を行った。
同教室は、小学生の夢の実現を応援するため、いろいろな職業の「学びと体験の教室」を開催。各分野で活躍するプロフェッショナルから沢山のことを学び、夢や目標に向かって「チャレンジ」してもらう試み。10月から令和2年3月にかけて21の職業現場に応募した小学生が出向いて体験する。
10月26日の建設現場体験会では、金杉建設の事務所に集合後、金杉建設の吉川氏がi-ConstructionとPRISMについて講義。小俣氏が最先端の建設機械について解説した。その後、バスで建設現場に移動。江戸川河川事務所の寺西江戸川上流出張所長があいさつ。現場でMGバックホウ、MCブルドーザ、高所作業車、ドローン撮影の操作を体験。ドローンによる記念撮影を行い終了した。最先端の建設機械に触れて喜ぶ様子に建設業の未来が見えた。
当協会の主催で10月28日午前9時30分から、「公共工事における設計変更と会計検査」の講習会が建産連研修センター101会議室で開催された。経済調査会が共催。約70人が参加した。
公共工事の品質確保とその円滑な遂行について、「改正品確法」とその趣旨に基づく「適切な積算と設計変更」について受発注双方の立場から考える講習会。
第1部では、経済調査会の和田祐二技術顧問・参与が講義。国土交通省など発注者の立場で計画・調査、設計積算並びに契約変更に向き合ってきた経験から、受発注双方に向け「適正な設計積算」「設計変更」「契約変更」を円滑に実施するための留意点について、「公共工事における積算マネジメント」を用いて詳細に解説した。
第2部では、経済調査会の芳賀昭彦技術顧問・参与が講義。「受発注双方で担う品質の確保」という主題で、「会計検査の指摘事例にみる設計・施工不良の改善策講習」を実施。最新の指摘事例(設計・積算・施工)を対象に、その改善策・防止策について、実際に現地に足を運び入手した施工不良の現場写真のほか、イラスト等も交えて、わかりやすく解説した。また、「改訂13版 公共工事と会計検査」をテキストに使い、工事を検査する側の視点で講義した。
受講者には土木施工管理技士会CPDS認定講習会(6ユニット)が付与される。
埼玉県県土整備部が災害復旧用応急組立橋架設講習会を10月30日午後2時から久喜市の古利根川水循環センターで開催。架設業者として星野組が協力した。
県土整備部では、大規模地震や自然災害により橋が損壊した場合に備え、4橋の災害復旧用応急組立橋を保有している。被災時に迅速な道路機能の復旧が図れるように応急組立橋を実際に使用した架設講習会を実施した。
講習会には、県土整備部職員、市町村職員、当協会員ら約110人が参加。星野組が応急組立橋の概要を説明した後、現地で架設を実演した。
応急組立橋は、支間長16mから2mピッチで44mまで架設が可能。主構の連結は、ピン連結となっているため、組立・解体が簡易であり特別な技術は必要としない。部材の大きさを長さ8m以下、幅2.3m以下、最大重墨3t以下としているため、輸送が安易に行える。
当協会協賛(建設業振興基金主催)による平成30年度建設業経理事務士特別研修(3級)が、11月6日から8日にかけて建産連研修センター201会議室で開催された。29人が参加。最終日に:検定試験を実施した。合格者には3級建設業経理事務士の合格証書が交付される。
1日目の講習は午前9時30分に開始、休憩を挟んで午後5時に終了した。2日目の講習も同様。3日目は、午前9時30分に開始、休憩を挟んで午後2時20分に終了し、2時30分から4時30分まで検定試験を行った。講師は田中会計事務所の田中弘一氏が務めた。
4級建設業経理事務士有資格者を対象に実施。建設工事の施工工程で発生する取引や、一般的な商取引に係る記帳処理上の問題点を解き明かすとともに、建設業の決算について、実務を踏まえた例題を多数用いて解説した。特に重要な建設業の原価計算の基礎をこの段階で確実に理解するための講習となっている。
埼玉県さいたま県土整備事務所と当協会さいたま支部は、土木の日のCCIイベントとして「はたらくくるまの広場」を11月8日午前10時から、さいたま県土整備事務所中庭で開催。浦和つくし幼稚園の園児139人を招待した。
このイベントは、建設業のイメージアップのほかに、手と手、指と指が触れ合う機会を通して、未来を担う子供たちに「建設業の大切さ、ものづくりの面白さ」を伝えることを目的に開催している。金子所長は、「大きくなって”こういう仕事をしてみたい”と思ってもらえるとうれしいと呼び掛けた。関根支部長は、「実際に現場で使っている建機。楽しんでください」とあいさつした。
広場には見学、試乗、砂場体験のブースを設置し、さいたま支部の会員会社が建設機械などを用意。建設機械の説明や試乗のほか、砂場でのトンネルづくり体験などが行われた。園児は数班に分かれて各ブースを回り、初めて触れる建設機械の大きさや、高所作業車の高さに歓声を上げた。
当協会は、公共事業予算の増額並びに改正品確法・運用指針の適切な運用について、11月13日に埼玉県町村会(会長・石木戸道也皆野町長)、21日に埼玉県市長会(会長・富岡清熊谷市長)、埼玉県町村議長会(会長・峯岸克明寄居町議会議長)、25日に埼玉県市議会議長会(会長・伊藤治越谷市議会議長)に対し要望を行った。要望活動には伊田会長をはじめ、副会長、各地域の支部長などが参加した。
要望書では、まず、地域の建設業は県民の安心・安全を守るという重要な役割を担っているが、一時期の公共事業の大幅な減少に加え、建設業の現場では担い手の高齢化が進んでおり、将来的な担い手の確保が課題となるなど、地域建設業の活力の低下により社会的責務を果たせなくなることが危惧されているとの現状を示した。このため、国においても、平成26年、令和元年と2度にわたり、品確法など、いわゆる「担い手3法」を改正するとともに、運用指針などを定めたと対策を説明。
地域建設業が将来にわたって健全に発展し、社会資本の整備・維持管理及び災害対応などの社会的責務を果たしていけるよう、公共事業予算の増額確保とともに、「担い手3法」や運用指針などの適切な運用ついて、理解と支援を要請した。
重点要望事項は次のとおり。
◇予定価格の適切な設定
予定価格の設定にあたっては、受注者が適正な利潤を確保できるよう、市場における実勢価格や施工の実態を反映した積算を行うようお願いします。
◇円滑な工程管理が可能な適切な工期の設定と施工時期の平準化
限られた人材や資機材を有効活用することにより生産性を向上させ、長時間労働の是正や週休二日制の導入を促進するため、円滑な工程管理ができる適切な工期の設定、債務負担行為や繰越制度の柔軟な活用による施工時期の平準化を推進くださるようお願いします。
◇低入札価格調査基準または最低制限価格の設定と適切な運用の徹底
ダンピング受注を防止するため、低入札価格調査制度または最低制限価格制度の適切な運用をお願いします。
◇適切な設計変更
設計における施工条件と実際の工事現場の状態が一致しない等の場合、適切な設計図書の変更、及びこれに伴って必要となる請負代金の額や工期の適切な変更をお願いします。
◇前払金関連制度の改善
多くの地方自治体において前払金支出限度額の撤廃、前払金制度を適用する金額の引下げ、中間前払金制度の導入が図られるようお願いします。
埼玉県は11月27日午後2時から、知事公館で「令和元年度埼玉県優秀建設工事施工者表彰式」を開催した。
県は、30年度に完成した表彰対象工事850件の中から優秀賞10工事、特別奨励賞8工事を選定。大野知事がそれぞれに表彰状を手渡した。なお、受賞者18社(1JV含む)のうち17社が当協会会員企業。小川工業は5年連続、中原建設、星野組、ユーディケーは3年連続、真下建設、斎藤工業、金杉建設、伊田テクノスは2年連続の受賞となった。
大野知事は、「すばらしい仕事に感謝する。地域の守り手としてこれからもご協力を」と受賞者を讃えた。当協会の伊田会長らが祝辞を述べた後、受賞者を代表して、ユーディケーの関根社長が「今回の栄誉を励みに技術の研さんに努め、安全で安心な県土づくりに全力で取り組んでいくと謝辞を述べた。
受賞した企業は次のとおり。
【優秀賞】
土木部門
建築部門
設備部門
【特別奨励賞】
土木部門
建築部門
埼玉県企業局(立川吉朗・公営企業管理者)は11月29日午後2時から、「令和元年度埼玉県企業局優秀施工業者等表彰式」を知事公館で開き、30年度に完成した190工事(推薦15工事)の中から施工管理、施工条件、施工技術に優れた5工事の施工会社5社と5人の技術者を表彰した。会員企業からは4社・4人が受賞した。
当日は、来賓として埼玉建産連の古郡会長と当協会の伊田会長が出席。伊田会長は、「社を挙げて技術力・施工管理の向上に努めた成果。今後も、県内建設業の発展に貢献していただきたい」と受賞者の労をねぎらった。受賞者代表挨拶では、ユーディケーの関根信次代表(代理)が、「埼玉県の基盤整備に寄与していくと決意を述べた。
会員企業の受賞者は次の通り(敬称略)。
▽ユーディケー(現場代理人・牧一真)―地域整備事務所 調整池築造工事(寄居スマートIC美里産業団地)
▽小川工業(監理技術者・雨宮稔)―地域整備課 吉見ゴルフ場クラブハウス増築・改修工事
▽金杉建設(現場代理人・鈴木貴裕)―地域整備事務所 調整池築造工事(加須IC東産業団地)
▽中原建設(現場代理人兼監理技術者・武井康)―大久保浄水場 西部系新所沢幹線制水弁設置工事(大久保浄水場)