一般社団法人埼玉県建設業協会

トピックス 2019年1月号

建設業経理事務士特別研修(3級)開催

 当協会協賛(建設業振興基金主催)による平成30年度建設業経理事務士特別研修(3級)が、昨年11月26日から28日にかけて建産連研修センター201会議室で開催された。56人が参加。最終日に検定試験を実施した。合格者には3級建設業経理事務士の合格証書が交付される。
 1日目の講習は午前9時30分に開始、休憩を挟んで午後5時に終了した。2日目の講習も同様。3日目は、午前9時30分に開始、休憩を挟んで午後2時20分に終了し、2時30分から4時30分まで検定試験を行った。講師は田中会計事務所の田中弘一氏が務めた。
 4級建設業経理事務士有資格者を対象に実施。建設工事の施工工程で発生する取引や、一般的な商取引に係る記帳処理上の問題点を解き明かすとともに、建設業の決算について、実務を踏まえた例題を多数用いて解説した。特に重要な建設業の原価計算の基礎をこの段階で確実に理解するための講習となっている。

青経高校生現場見学会

関口工業(株)
笹目小学校児童招き
体験型現場見学会実施

 関口工業(株)(星野博之社長)は、戸田市笹目8丁目地先(荒川笹目橋上流側)の築堤盛土工事の現場において、近隣の笹目小学校3・4年生102人を招き、「体験型現場見学会」を昨年11月28日午前9時15分から、国土交通省荒川上流河川事務所の協力で開催した。1月19日に続き、2回目の開催。
 どんな工事をしているのかを知ってもらい、現場を疑似体験することで建設業の役割・やりがいを子供たちに伝え、工事への関心と建設業に対する興味を持ってもらうために開催した。戸田市都市整備部道路河川課の職員や、工事現場に隣接する自治会の役員も来場し、「この工事の完成を楽しみにしているので最後までがんばってください」との激励の言葉ももらった。
 当日は、工事現場でのルール、堤防工事の役割などを説明した後、工事現場で築造したコンクリート床版に荒川に対する思いを寄せ書きした。体験学習では、高所作業車やバックホウの乗車体験、コンクリートの重量測定、測量器械での計測体験などを実施。書き込みメッセージの前で記念撮影して終了。来場記念品をプレゼントした。

応急架設講習会

新技術発表会inさいたま開催
NETIS新技術を紹介

 現場の効率化、工期短縮、コスト削減などにつながる新技術・新工法を紹介する「新技術発表会inさいたま」が、昨年12月5日午後1時30分から建産連研修センター大ホールで開催され、経営者・経営幹部をはじめ、技術統括担当、現場担当者など約60人が参加した。
 当日は、NETISS(新技術情報提供システム)に登録された技術の中から5例が紹介され、各開発メーカーの担当者が、それぞれの概要や特長などを動画や資料などを使って分かりやすく解説した。
 当日のプログラムは次のとおり。

①全天候型仮設屋根「簡易屋根トラス」=関西仮設
 専用トラス部材と筋交い、布板を主要部材とし外部足場に直接取付け可能にした仮設屋根で、従来はH型鋼と単管パイプを使用した仮設屋根で対応していた。本技術の活用により仮設屋根の組立解体作業が簡素化され、作業が容易となるため工程の短縮が期待できる。

②鋳心管(いしんかん)「橋梁用排水パイプ」=オリテック21
 床版上の滞留水排除を行う同径成形の橋梁用排水パイプ。従来技術では異径成形の削孔による施工が行われていた。本技術の活用により現場施工が効率化されるため、施工性の向上、工期短縮などが期待できる。

③土留部材引抜同時充填注入工法=協同組合Masters
 土留部材を周辺地盤に影響をほとんど与えることなく引抜く唯一の新技術。従来、鋼矢板残置を前提としていた民家や地下埋設物などに近接した工事において、コスト削減と事業損失防止に役立つ。

④衝突軽減システム付バックホウ=コベルコ建機
 深度センサを使用した衝突軽減システムを搭載したバックホウで、従来は衝突軽減システム未搭載型バックホウで対応していた。本技術の活用により、後方走行時および旋回時のひかれ事故・挟まれ事故を大幅に軽減することが可能となるため、安全性の向上が図れる。

⑤プラスチック製雨水貯留浸透槽「バネケーブ/システムパネル」=エバタ
 ワンタッチはめ込み式のプラスチック製雨水貯留浸透槽で、従来は、プレキャストコンクリート製貯留槽で対応していた。本技術の活用により、小型軽量化した樹脂製部材で、運搬および組立等の人力施工が可能となるため、施工性および経済性の向上が図れる。

所長あいさつ

第2回"彩建協"女性技術者懇談会
区別なしに、配慮は必要

 当協会は昨年12月13日午後2時30分から協会役員室で第2回の(仮称)"彩建協"女性技術者懇談会を開催した。会員企業の女性技術者6人が参加。前回に引き続き、小川工業の小川幸子さんがコーディネーターを務めた。懇談会の名称は正式に「"彩建協"女性技術者懇談会」に決定した。
 今回の懇談会の議題は、会社内、現場における①女性技術者から見た職場環境の問題点②問題点を踏まえた改善策の提案③女性が働きやすい職場の好事例―などについて。「男性と分け隔てなくあつかってほしいが、力仕事などでは"配慮"も必要」などの意見があった。冬場の現場での服装、仮設トイレの設置などが話題に上がった。
 第1回と今回の懇談会の内容を踏まえ、年度内に協会が報告書を取りまとめる。
 参加者は次のとおり。(敬称略)
▽小川幸子(小川工業 コーディネーター)▽飯塚久味(中里組)▽関根綾香(小川工業)▽梨宜子(真下建設)▽難波くるみ(小川工業)▽半田智恵子(関口工業)▽黛桃子(伊田テクノス)

所長あいさつ

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