当協会青年経営者部会(真下敏明部会長)と国土交通省関東地方整備局荒川上流河川事務所は、10月23日午前10時から、熊谷工業高校土木科1年生38人の参加による現場見学会を開催した。
見学したのは、「H29入間川川越市上戸災害復旧外工事」の現場(比企郡川島町曲師地先、入間川左岸6.4km付近)。施工者は真下建設。堤防の法尻に大型の水路を設置する工事で、内容は、築堤・護岸工約400m、河川土工約850立方m
、 法覆護岸工約1600平方m、 排水構造物工約400mなど。
まず、主催者として当協会青年経営者部会、荒川上流河川事務所の担当者があいさつ。見学内容、工事概要などを説明した。その後、「これからの建設業はICT」をテーマに講習。現場では、2DMGバックホウ乗車体験TS測量体験・GNSS測量体験、高所作業車乗車体験などを行った。
埼玉県内の建設系学科で学ぶ高校生に、学校の普段の授業では見聞きする機会のない施工中の工事現場を見学してもらい、最新の建設機械への乗車や測量機器の操作などを通して、"建設作業"を体験することで建設工事や建設業についての理解を促すために開催した。
埼玉県県土整備部が災害復旧用応急組立橋架設講習会を10月31日午後2時から埼玉県立川の博物館(大里郡寄居町小園)で開催。当協会の大里支部、秩父支部、児玉支部が参加した。
県土整備部では、大規模地震や自然災害により橋が損壊した場合に備え、4橋の災害復旧用応急組立橋を保有している。被災時に迅速な道路機能の復旧が図れるように応急組立橋を実際に使用した架設講習会を実施した。
講習会には、県土整備部職員、市町村職員(熊谷・秩父・本庄県土整備事務所管内の市町村)、当協会員らが参加。当協会員が応急組立橋の概要を説明した後、現地で架設を実演した。
埼玉県さいたま県土整備事務所(濱川敦所長)と当協会さいたま支部(中原誠支部長)は、土木の日のCCIイベントとして「はたらくくるまの広場」を11月9日午前10時から、さいたま県土整備事務所中庭で開催。浦和つくし幼稚園の園児139人を招待した。
このイベントは、建設業のイメージアップのほかに、手と手、指と指が触れ合う機会を通して、未来を担う子供たちに「建設業の大切さ、ものづくりの面白さ」を伝えることを目的に開催している。今回が第6回。濱川所長は、「ものをつくることが大好きな子が、大きくなって"こういう仕事をしてみたい"と思ってもらえるとうれしい」と呼び掛けた。
広場には見学、試乗、砂場体験のブースを設置し、さいたま支部の会員会社が建設機械などを用意。建設機械の説明や試乗のほか、砂場でのトンネルづくり体験などが行われた。園児は数班に分かれて各ブースを回り、初めて触れる建設機械の大きさや、高所作業車の高さに歓声を上げた。
埼玉県は11月12日午前10時30分から、知事公館で「平成30年度埼玉県優秀建設工事施工者表彰式」を開催した。
県は、29年度に完成した表彰対象工事770件の中から優秀賞10工事、特別奨励賞8工事を選定。上田知事がそれぞれに表彰状を手渡した。なお、受賞者18社(1JV含む)のうち15社が当会員企業。小川工業は4年連続、守屋八潮建設は3年連続、中原建設、星野組、ユーディケーは2年連続の受賞となった。
上田知事は、「すばらしい仕事に感謝する。これからもご協力をお願いしたい」と受賞者をたたえた。当協会の星野会長らが祝辞を述べた後、受賞者を代表して、小川工業の小川社長が「今回の表彰を励みに技術の研さんに努め、良好な社会資本整備の一翼を担っていきたい」と謝辞を述べた。
受賞した企業は次のとおり。
【優秀賞】 土木部門 | |
◎ | 真下建設―28大保第203号堆砂対策工事 |
◎ | とだか建設―電線地中化(道路)整備工事(芝工区その2) |
◎ | 中原建設―バリアフリー安全対策工事 |
◎ | 小川工業―社会資本整備総合交付金(河川)工事(護岸工) |
◎ | ナガヤス工業―065社会資本整備総合交付金(河川)工事(遊歩道整備工) |
◎ | 守屋八潮建設―道路改築工事(延伸部2工区その4) |
◎ | ユーディケー―総簡徐)社会資本整備総合交付金(河川)工事(大門上池越流堤工) |
◎ | ユーディケー・サイレキ特定建設工事共同企業体―総A徐)27水整第251号行田浄水場PC浄水池築造工事 |
建築部門 | |
◎ | 斎藤工業―大宮警察署等統合庁舎新築工事 |
設備部門 | |
◎ | 栄電業―17県民活動総合センター研修棟照明等設備改修工事 |
【特別奨励賞】 土木部門 | |
◎ | 磯田建設―橋りょう修繕工事(武光橋外補修工) |
◎ | 本庄土建―橋りょう修繕工事(身馴川橋外14橋補修工) |
◎ | こぐれ建設―道路改築工事(柏戸工区舗装工その2) |
◎ | ケイワールド日清―総簡徐)28水整第401号荒川横断送水管路更新(左岸側一般配管等)工事 |
◎ | 星野組―古利根流域処理場バイパス水路築造1工事 |
◎ | 金杉建設―総簡加)中川流域処理場8号水処理施設防食その1工事 |
建築部門 | |
◎ | カタヤマ―29大改第659号管材備蓄倉庫築造工事 |
設備部門 | |
◎ | 泉屋工務店―総簡加)17ソニックシティホール棟ほか空調設備改修工事 |
11月14日の県民の日(県庁オープンデー)に合わせ、当協会は建設業の役割や協会事業を紹介したコーナーを県庁敷地内に設け、県民にアピールした。
当日は建機の試乗体験が行われたほか、災害対応、除雪、火災現場支援などの社会貢献事業、インフラ整備などの建設業の役割をパネルで紹介した。
全国建設業協会は、11月19日午後1時30分から鉄鋼会館(東京都中央区)で平成30年度技術研究発表会を開催した。当協会会員の松永建設が「建設業の担い手確保・育成に対する取組み」と題して発表した。
今年度の発表会では、会員企業から応募のあった建設工事の施工において工夫・ 改善を行った事例の中から、特に優れた11事例を選出した。
松永建設は、「H29大越樋ノ口堤防強化(下)工事」(国土交通省利根川上流河川事務所発注 加須市大越)における取組を土木部の田中吉朗課長が紹介。現場見学会、週休2日制、外部講師による安全教育、女性専用トイレの一般開放、松女パトロール隊の参画―などを行い、労働環境の整備に努めたことを説明した。
平成30年度技術発表会が11月22日午後1時から、大宮ソニックシティ・小ホールで開催され、土木工事6事例、建築工事6事例、特別参加2事例(国土交通省大宮国道事務所、埼玉県県土整備部)合わせて14事例が紹介された。
今年で20回目を迎えた発表会では国、県、市町村など公共工事発注機関の関係者をはじめ、各会員企業を合わせた約440人の参加者を前に、これまで培ってきた高度な技術力、施工力などが披露された。また、パネル展示で技術力を示した。
主催者の星野会長は、「生産性向上に関する創意工夫や、担い手の確保・育成に関する取組など、まさに時を得た発表をしていただく。会員企業への理解を一層深めていただきたい」と呼び掛けるとともに、「会員企業は、今後とも社会の役に立てるよう、技術力の向上に努めていくので、引き続きご支援をたまわりたい」と発注機関の協力を求めた。また、後援者の関東地方整備局の大儀健一大宮国道事務所長と埼玉県県土整備部の中村一之副部長がそれぞれあいさつした。
発表会終了後は懇親会が開かれ、星野会長から発表会員企業12社に対して表彰状と記念品が贈呈された。
▽伊田テクノス | 鋼管杭出来形偏心量の向上及び測定方法の改善[総簡除)29水整第752号高坂中継ポンプ所1号送水調整池耐震補強工事] | |
▽小川工業 | 出水期の河川工事を可能にした埼玉県初の発注者指定型ICT活用工事[社会資本整備総合交付金(河川)工事(護岸工)] | |
▽島田建設工業 | 市街地での橋りょう架換工事における施工計画について[総A除)社会資本整備総合交付金(橋りょう整備)工事] | |
▽サイレキ建設工業 | 乳剤散布装置付きアスファルトフィニッシャを用いた一般舗装の実路施工[総簡加)舗装指定修繕工事(道地工区)(No221)] | |
▽松永建設 | 建設業の担い手確保・育成に対する取組み[H29大越樋ノロ堤防強化(下)工事] | |
▽真下建設 | 担い手育成・確保に関する実施内容について[H28−29荒川西区上江橋上流築堤外工事] |
▽ユーディケー | 擁壁築造の施工方法変更による工期短縮について[県内某特別養護老人ホーム新築工事] | |
▽斎藤工業 | 大規模公共施設建築における生産性、品質向上へ向けた施工合理化[大宮警察署等統合庁舎新築工事] | |
▽平岩建設 | 傾斜地に立地する施設の山留め計画・安全な動線確保[(仮称)入間老人ホーム本館改築増床工事] | |
▽岩堀建設工業 | 鉄骨立体トラス屋根を用いた体育館の施工[(仮称)日本医療科学大学体育館棟及び学生会館棟新築工事] | |
▽大野建設 | 火害物件における建替計画[(仮称)AW工場建替え工事] | |
▽初雁興業 | 未来を見据えた建物の耐久性向上のための工夫[26県住行田門井団地第1工区建築その他工事] |
▽国土交通省大宮国道事務所 | i-Constructionの取り組みについて | |
▽埼玉県県土整備部建設管理課 | i埼玉県の働き方改革の取り組み | |
県企業局(立川吉朗・公営企業管理者)は11月30日午後2時から、「平成30年度埼玉県企業局優秀施工業者等表彰式」を知事公館で開き、29年度に完成した工事(推薦15工事)の中から施工管理、施工条件、施工技術に優れた5工事の施工会社6社(JVによる2社含む 「埼玉県優秀建設工事施工者表彰」を受賞している工事は、技術者のみ)と5人の技術者を表彰した。会員企業からは5社が受賞した。
当日は、来賓として埼玉建産連の古郡会長と当協会の星野会長が出席。星野会長は、「社を挙げて技術力・施工管理の向上に努めた成果。今後も、県内建設業の発展に貢献していただきたい」と受賞者の労をねぎらった。受賞者代表挨拶では、ユーディケーの曽川昭夫氏が、「地域社会の発展に寄与していく」と決意を述べた。
受賞者は次の通り(敬称略)。
▽ユーディケー・サイレキ特定建設工事共同企業体 | (監理技術者・曽川昭夫) 水道整備事務所 行田浄水場PC浄水池築造工事 |
▽ケイワールド日清 | (監理技術者・小林俊幸) |
水道整備事務所 荒川横断送水管路更新(左岸側一般配管等)工事 | ▽古郡建設 | (監理技術者・神尾篤司) |
水道整備事務所 行田浄水場5号・6号RC浄水池耐震補強工事 | |
▽関東建設 | (監理技術者・窪田茂) |
水道整備事務所 大久保浄水場中央系4号RC浄水池耐震補強工事 | |
▽いちごや | (主任技術者・黒米正太) |
大久保浄水場 小畔川水管橋ほか塗替塗装工事 |