一般社団法人埼玉県建設業協会

トピックス 2018年2月号

青経部会が工業高校生現場見学会を開催
若者に現場の魅力伝える

 当協会青年経営者部会(真下敏明部会長)は、昨年11月30日と12月12日の両日、工業高校生現場見学会を開催した。業界の将来の担い手確保の一環として、建設現場に興味を持ち魅力を感じてもらうため、国土交通省と共催で実施しているもの。関東地方整備局で公表した「"地域インフラ"サポートプラン関東2017」で示した取組の一つ。
 11月30日は、県立熊谷工業高校土木科の3年生29人の生徒が参加し、9時30分から、荒川左岸のさいたま市西区宝来で開催。工事名は「H28-29荒川西区上江橋上流築堤外工事」。荒川上流河川事務所が工事を発注し、真下建設が施工を担当している。
 まず、堤防の断面を見学し、さらに大型バックホウによる掘削作業を見学した。その後、生徒たちはマシンガイダンスバックホウ、高所作業車の試乗、最新測量機器の操作などを体験した。
 12月12日は、県立いずみ高校環境建設科の2年生38人が参加し、午後1時30分から「H28荒川西区宝来上築堤工事」の現場で開催。荒川上流河川事務所が工事を発注し、金杉建設が施工を担当している。
 この工事は、さいたま地区の荒川の堤防強化を目的として、現在の堤防を拡幅するための盛土工事を行っている。国土交通省のICT活用工事の対象。見学会では、①自動制御を行う建設機械の試乗体験(マシンコントロールブルドーザ8t級)②位置計測装置を用いた建設機械の試乗体験(マシンガイダンスバックホウ)③自動追尾機能付きTS・バーコードレベルによる測量体験④ドローン(UAV)・3Dスキャナーによる測量講習−などが行われた。


土木と建築専門員会の合同事業
首都圏外郭放水路見学会開催

 当協会の土木専門委員会(根岸清志委員長)と建築専門員会(清水伸一委員長)が合同で、1月15日午前9時30分から首都圏外郭放水路見学会を開催した。会員企業などから31人が参加。世界最大級の地下河川のスケールの大きさに感嘆し、浸水被害解消に向けて建設業の果たす役割を再認識した。
 当日は、各自の自動車のほか、大宮駅と春日部駅からバスで現地に集合。広報施設である龍Q館(春日部市上金崎)で流域の状況説明、映像上映、事業紹介、模型説明などを受けた後、徒歩で地下の調圧水槽の入り口に移動。116段の階段を降りた。メディアにたびたび取り上げられる59本の柱の迫力は圧巻。立抗は遠目から見ても想像以上の大きさだった。
 調圧水槽は、地下トンネルから流れてきた水の勢いを弱め、スムーズに流すための巨大プール。荘厳な雰囲気が漂う、首都圏外郭放水路の象徴的な施設。柱と空間の巨大さから、別名『地下神殿』と呼ばれている。幅78㍍、長さ177㍍というサッカーグラウンドほどの広さを誇り、また高さは18㍍もある。調圧水槽の天井を支えている柱は1本が、奥行7㍍、幅2㍍、高さ18㍍。重さは、1本あたり約500トン。調圧水槽の地上部分は、多目的利用が可能なグラウンドとなっている。
 参加者は説明を受けた後、調圧水槽内を移動。この感動を伝えようと、各所でカメラを構える姿が見られた。


関口工業
笹目小学校児童120人招き
体験型現場見学会実施

 関口工業(星野博之社長)は、戸田市笹目8丁目地先(荒川笹目橋上流側)の堤防強化対策工事の現場において、近隣の笹目小学校4・5年生120人を招き、「体験型現場見学会」を1月19日午前9時15分から、国土交通省荒川上流河川事務所の協力で開催した。
 まず、星野社長が「建設業は皆さんの安全を守る仕事をしています。女性も活躍できる職場なので興味を持ってもらえるとうれしい」とあいさつ。古市秀徳荒川上流河川事務所長は「洪水から守るための工事現場です。普段見ることのできない現場の仕事を体験してください」とあいさつした。鈴木和重現場代理人が、「台風や集中豪雨などの被害を防ぐため堤防を強化する工事を現在進めており、そのためどのような作業をしているのか」を分かりやすく説明した後、創作学習として荒川の洪水から守ってくれるブロックをタイムカプセルに見立て、こども達が思いをメッセージとして書き込んだ。
 続いて、3班に分かれて体験学習を実施。建設機械の試乗では、「のってみよう」としてバックホウとブルドーザーを体験。「はかってみよう」では、測量機械での計測を体験。「はたらく自動車」では、河川巡視車両、災害対策車両、高所作業車について説明を受けた。
 記念撮影の後、来場記念として工事現場で伐採した木の枝を使用したキーホルダーをプレゼントした。


第29回暴力追放・薬物乱用防止埼玉県民大会
暴力追放を誓う

 埼玉県暴力追放・薬物乱用防止センター、埼玉県警察本部は1月25日午後1時30分から、「第29回暴力追放・薬物乱用防止埼玉県民大会」を埼玉会館大ホールで開催。当協会から星野会長らが出席。会場には建設業関係者を含む約1300人が参加した。
 大会ではまず、田中暄二理事長(久喜市長)、上田知事、鈴木三男県警本部長があいさつに立ち、暴力追放などに取り組む決意を述べた。
 表彰式では、暴力追放活動功労者7人、暴力追放・薬物乱用防止功労者2人、暴力追放功労団体5団体、暴力追放・薬物乱用防止功労団体3団体を表彰。全国暴力追放運動統一ポスター優秀賞を表彰した。最後に、大会の趣旨を広めるため、「暴力団を恐れない、暴力団に金を出さない、暴力団を利用しない、暴力団と交際しない、薬物に許すな心・渡すな体」を合言葉とした大会宣言を行った。
 その後、特別講演として、埼玉弁護士会民事介入暴力対策委員会の荒生祐樹事務局長が講演。吉本興業所属芸人による特別公演、警察音楽隊によるミニコンサートなどが行われた。

▲ページTOP