現場の効率化、工期短縮、コスト削減などにつながる新技術・新工法を紹介する「NETIS技術説明会」が、10月18日午後1時30分から建産連研修センター大ホールで開催され、経営者・経営幹部をはじめ、技術統括担当、現場担当者など約77名が参加した。
当日は、NETIS(新技術情報提供システム)に登録された技術の中から4例が紹介され、各開発メーカーの担当者が、それぞれの概要や特徴などを動画や資料などを使って分かりやすく解説した。
当日のプログラムは次のとおり。
① NDシステム(日建リース工業)
クサビ緊結式足場の支柱パイプを、枠組足場の建地パイプと同径の42.7mmパイプを採用することで支柱重量を軽量化。作業員の負担を軽減し安全性を向上させるとともに、枠組足場用の周辺部材を再利用し、コストを圧縮することで経済性が向上したシステム足場。
② 高分子天然ガス圧接継手工法(エコウェル協会)
加熱燃料に天然ガスを用いる専用のガス圧接技術で、加熱時の鉄筋接合面の酸化をPSリング(還元材)で防止する。従来は、還元炎で酸化を防止していたが、本技術により接合不良と作業負荷の低減が期待できる。
③ 鋼管杭PC被覆防食工法(P&KJapan)
本技術は無機系炭素繊維入り防食材料を注入材料とするため、炭素繊維で塗膜にクラックが発生することを抑えるとともに、無機系材料のため長期の耐候性を持ち、アルカリ性のため腐食が進行しない。また、PCカバーを使用することで、耐候性・耐衝撃性に優れ、透明でメンテナンスも容易。
④ 環境型・高炉スラグ防草工(三和グランド)
行田市の同社技術開発センターで開発した工法で、表層と下地層のダブルで防草効果を発揮する。冬期の「凍結融解」の繰返しに強く、凍害現象で劣化や破壊することがない。「軽量性」と大きな「剪断抵抗力」をもつ高炉水砕スラグを骨材とした、透明性・保水性に優れた防草工法。
なお、同研修には全国土木施工管理技士会CPDS認定プログラム3ユニットが附与された。