平成29年度(上期)建設業経理検定試験が9月10日、上尾市の聖学院大学で行われた。
受験申込者は延べ520名(前年比41名増)で、このうち受験者は332名(同40名増)。受験率は63.8%となり昨年の60.9%より2.9ポイント増加した。受験科目の内訳は、1級財務分析に36名、1級原価計算に49名、2級に200名の計332名の結果となった。
この検定試験は、建設業振興基金が各都道府県建設業協会などに委嘱して全国一斉に実施したもので、試験監督および試験監督補佐に、協会職員ら16名、東日本建設業保証埼玉支店5名、埼玉県建設産業団体連合会1名の、計22名のスタッフが試験進行に当たった。
建設物価調査会との共催による「平成29年度土木工事実行予算作成事務講習会」が9月22日午前9時30分から、建産連研修センター200会議室で開催され約65人が参加した。
今回は、「土木工事積算基準マニュアル」をテキストに、①29年度積算基準・歩掛の改定概要の説明②品確法と建設業法・入契法などの一体的改正について③設計書の作成手順・様式④直接工事費について(施工パッケージ型積算方式の解説含む)⑤間接工事費について⑥一般管理費などについて⑦土木工事標準歩掛についてなど、工事積算の仕組みの解説や演習が行われた。
同講習は、全国土木施工管理技士会連合会が実施している継続学習制度(CPDS)の認定プログラムとなっており、今回の受講者には6ユニットの学習単位が付与される。
挨拶する中村労働委員長 |
若手社員フォローアップ研修が9月28日〜29日までの1泊2日の日程で、伊奈町の埼玉県県民活動センターにおいて開催され、会員企業27社から97人(うち女性17人)が参加した。
開校式では、主催者を代表として中村労働委員長が、「本日の研修には、社会人の仲間入りをして半年から5年位の人たちが多数参加しているが、これは会社の皆様に対する期待の表れでもある。この間、色々な問題にもぶつかってきていると思われるが、参加した仲間たちと共有する問題点などについて、基本に立ち返りもう一度見直し、与えられた時間を有意義に過ごしていただきたい」と挨拶した。
講師は、全国建設産業教育訓練協会・富士教育訓練センターの花輪考樹先生が務め、まず、実践講座・演習の「人間力向上に向けて〜人生に卒業なし・企業人の行動力〜」・「礼節マナーの成果と応用〜社風や品位の源流・愛される技術者に〜」から始まり、グループ演習・研究の「コミュニケーション活性法〜話す力、聞く力、質問する力〜」、「交流から自己啓発へ〜さらなる親睦をかねて〜」のメニューを精力的に消化、1日目を終了した。
2日目は、「建設業に従事する者の心がまえ〜必要とされる人材・スキル〜」、「行動思考訓練〜多角的発想と問題解決力〜」、「人間力向上への決意〜明日からの行動計画の策定〜」のメニューにチャレンジ、レポートを作成し終了となった。
小島事務より修了書授与 |
閉校式では、小島専務理事が「公共投資も堅調に推移していくことが予測されており、建設業の将来はそんなに悲観することはない。一方、若い担い手確保のため、適正利潤確保が法律に盛り込まれ、利益率の改善や働き方改革の推進などにより、職場環境もかなり改善されていくと思う。今回の研修の成果を活かし、さらにステップアップされ、これからの建設業界を牽引していってほしい」とエールが送られた後、修了書が授与された。