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建設物価調査会との共催による「平成28年度土木工事実行予算作成実務講習会」が4月22日午前9時から、建産連研修センター大ホールで開催され約80人が参加した。
今回は、これから実行予算を組む人、実行予算の精度を高めたい人、積算に携わる人などを対象に、①実行予算の重要性②実行予算の基本的な考え方③コストサイクルと実行予算(詳細施工計画と実行予算)④実行予算作成方法⑤実行予算資料の作り方・求め方⑥実行予算と施工計画の事例解説⑦演習⑧演習講評(解答例)、質疑応答などのプログラムで解説が行われた。
同講習は、全国土木施工管理技士会連合会が実施している継続学習制度(CPDS)の認定プログラムとなっており、今回の受講者には7ユニットの学習単位が付与される。
本年度の新規事業として「NETIS技術説明会」を6月21日に建産連研修センター大ホールで開催します。経営者・経営幹部をはじめ、技術統括担当、現場担当者などを対象に、NETISS(新技術情報提供システム)に登録された技術を、開発メーカーの担当者が、それぞれの概要や特長などを動画や資料などを使って分かりやすく説明します。
参加費は無料で、官公庁の方々の参加も歓迎いたします。定員は最大170人で申込期限は6月10日までに当協会総務課へ(会員企業の方は申込書記載の上お申し込みください)。
なお、同研修には全国土木施工管理技士会CPDS認定プログラム4ユニットが附与されます。
当日のプログラムは次のとおりです。
「SPR工法」
本技術は地中に埋設された老朽管渠内に強固な複合管を形成し管渠の更生を行う製管工法で、従来は開削による管敷設替えで対応していた。本技術の活用により交通規制等の周辺環境への影響の減少とコスト縮減が期待出来る。
「バイオラックストイレ」
本技術は、オガクズを用いた水を使わないトイレである。従来は、汲み取り方式あるいは水洗方式で対応していた。本技術の活用により、当初の糞尿を大幅に減量し、残渣は有機質肥料として活用できる環境にやさしいトイレとして地球環境保全に寄与できると期待できる。
「無機系注入式セメフォースアンカー工法」
本技術は、あと施工型のアンカー定着工事に用いるセメントを主成分とした無機系注入式アンカー工法で、従来はエポキシ樹脂を主成分とした二液混合式のアンカー工法で対応していた。本技術の活用により、シール工、チューブ差込工が不要となり工程が短縮、経済性が向上する
「クラック抑制ラバファルト塗膜工法」
中規模の舗装破損部分を打ち換えなしの補修で延命効果を発揮する事ができる技術。溶融 したラバファルトを補修箇所に塗布し、直接加熱合材で舗装する。舗装のクラック抑制・ 剥離防止・止水を目的に開発したフィラー入り特殊アスファルトである。
「IRIを取り入れた道路管理画像システム」
本技術は、道路画像(静止画)に、位置情報と路面の縦断形状をIRIで評価した情報を取入れた、道路管理画像システムです。
「無足場ロックボルト工法」
本技術は高所法面、急斜面、ダム工事などのロックボルトエにて足場を必要としない削孔を行う工法で、従来は足場を組み立てラフテレーンクレーン等で削孔用装置を搬送・設置し、削孔を実施していた。本技術の活用により安全性の向上、工期短縮、コスト縮減が期待出来る。
「PRMS工法」
排水性舗装の空隙に高強度のレジンモルタルを擦り込む工法。排水性舗装のすべり抵抗向上、カラー化、空隙つまりの抑制、耐久性の向上が期待できる工法です。
「不織布複合繊維シート貼付コンクリート片剥落防止工法」
本技術は、不織布複合繊維シートをプライマー・接着剤兼用材で接着する剥落防止工法で、従来は、プライマー塗布後、高粘度接着剤で連続繊維を接着する連続繊維接着工法で対応していた。本技術の活用により、工程短縮が可能となり、経済性の向上が図れます。