熊谷家畜保健衛生所(一般社団法人埼玉県畜産会共催)は、「平成26年度口蹄疫防疫演習」を1月27日午後1時から、埼玉県農林総合研究センターで開催、当協会など関係機関をはじめ、管内の牛・豚・めん羊飼養農家、市町村、産業動物診療獣医師、県関係機関から60人近くが参加した。
演習は机上と実地が行われ、机上演習では発生予防対策と発生時の防疫対応について、担当者より説明があった。
口蹄疫は、牛、水牛、めん羊、山羊、しか、豚、いのししなどの動物に感染するもので人には感染しないとのこと。治療法は無く、殺処分によりまん延を防止するしかない。
鳥と違い体積が大きいため、埋却処理方法が一般的で、当協会ではこの埋却作業を担当することになる。手順としては、(1)機材の搬入・防護フェンスの設置(2)試掘・本掘削(3)殺処分された家畜の搬入・埋却(4)掘削溝埋め戻し(5)埋却地全体の消毒・防護フェンスの撤去の流れ。埋却溝は、重機のルート確保のため埋却地中心部に設定、準備段階で(1)底面に消石灰散布(2)掘削後、周囲に測量杭打ち込み(3)シートにロープを付け底面被覆(4)ロープ端を測量杭に結束(5)シート底面を土嚢で固定―などの作業を行う。
埋却作業手順としては、(1)埋却溝に殺処分畜を対頭並列に収容(2)処分畜の上面に汚染物品収容(3)1回目の覆土と3回目消石灰散布(4)シートを固定していた杭を抜き、埋却溝に入れる(5)ブルーシートを折り返し、バックホーで整形(6)さらにその上をブルーシートで被覆(7)掘削土を埋め戻し、5回目の消石灰を散布(8)さらにその上をブルーシートで被覆し、土嚢で固定する。
引き続き実地演習に入り、防疫作業における防護服の着脱と、場所を埋却作業地へ移動し、殺処分した家畜の埋却が行われた。
当協会ら5団体・1者は2月2日、県と「防犯まちづくり協定」を結び、知事公館において締結式を行った。
あいさつに立った上田知事は「平成16年をピークに犯罪件数は減っている。警察官の実力は高いが、県民1人あたりの警官数はまだ少ない。本日を機に犯罪を見つけたりした場合、警察に速やかに連絡をいただき、防犯のまちづくりのためにご協力をいただきたい」と述べ、さらなる犯罪件数の減少を目指していく考えを示した。
当協会主催による「若手社員フォローアップ研修」が2月3日〜4日の両日にかけて、静岡県富士宮市にある職業訓練法人富士教育訓練センターで開催され、会員企業27社から75名(うち女性4名)が参加した。
講師は、富士教育訓練センターの大平延之・教育訓練課講師が担当、開催に際し「仕事に対し常に好奇心を持ち観察する姿勢が重要。楽(らく)をするのではなく楽(たの)しく、工夫しながら取り組んでほしい」との講和が行われた。
講義では、(1)現場実務者としての自覚・気付き・やる気(2)建設業を取り巻く環境について仕事を理解し行動すること(3)資格取得と職業倫理について現場責任者になるための準備をテーマに解説が行われた後、夜のグループ討議では、4〜5名のグループに分かれ、楽(らく)をした仕事と楽(たの)しく仕事をすることの具体的な事例や問題点が話し合われた。
2日目は、会社にとって必要とされる人間のスキルや、人とのコミュニケーション能力と問題解決能力についての講義が行われ、午後には、講習の仕上げとして感想文を提出して終了となった。この中では、「普段聞けない話が聞け、今後の仕事に生かしていきたい」との感想が多く寄せられ、有意義な研修となった。
当協会および建設六団体副産物対策協議会、建設マニフェスト販売センターとの共催による「建設廃棄物の適正処理に係る講習会」が2月17日午後1時から、建産連研修センター101会議室で開催され、約60人が参加した。
当日は、鉄建建設安全推進室安全品質環境部の前園光彦次長、竹中工務店安全環境本部の笠井賢一安全環境担当部長、建設マニフェスト販売センターの高橋辰男技術部長が講師となり、建設廃棄物の適正処理に向け、環境関連法体系と建設廃棄物、排出事業者責任について講演が行われたほか、休憩を挟んだ第2部では、建設リサイクル法と廃棄物の委託処理、マニフェストA票の記入演習、マニフェストによるに管理についてなどの解説が行われた。
当講習会はCPDS認定講習で、受講者には4ユニットが付与される。
当協会は、県内工業高校以外の高校就職担当者との意見交換会を、2月23日午後2時から本庄商工会議所で開催した。
当日は、県立児玉高校、県立児玉白楊高校、県立本庄高校(定時制)、私立本庄第一高校の就職担当教諭が出席、当協会からは真下会長、竹並児玉支部長、内藤児玉副支部長のほか、竹並建設、内藤建設工業の採用担当者らが出席、(1)建設業の仕事と処遇改善の取り組み(2)各学校の就職動向(3)企業側の採用状況について意見を交わした。
開会に先立ち挨拶に立った真下会長は、「建設業界は就業者の高齢化が進行、次世代への技術継承が危惧されており、若手人材の確保育成が喫緊の課題となっている。建設工事は我々総合建設業者と専門工事業者が協力して行うことで成り立っており、1社あたりの協力会社の数は数十社から数百社に及ぶ。建設業の発展のためには、我々会員企業と専門工事業者に若者を入職させることが不可欠であり、当協会としても元請業者の責務として全面的にバックアップしていく方針」と述べ、建設業界への入職促進に向けどのように取り組むべきか、忌憚のない意見を求めた。
建設業の仕事と処遇改善の取り組みについて
協会事務局より、建設業の現状として(1)建設投資、許可業者数、就業者数の推移(2)技能労働者の減少と建設業就業者の高齢化の進行(3)産業別年間給与―についてデータで示すとともに、(1)公共工事の労務単価の引き上げ(2)社会保険未加入対策の徹底(3)建設業退職金共済制度への加入促進(4)担い手三法の改正(5)もっと女性が活躍できる建設業行動計画の策定など、官民一体となって処遇改善に向けた取り組みについて紹介した。
各学校の就職動向について
各学校の進路指導担当者からは、「3年位前から進学より就職する者が増えているが、建設関連の仕事に就く者は5%程度と低い」「先輩達の入職状況を参考にする傾向にあり、建設業に対するイメージは正直言って良くない。それは、体を使う作業や屋外作業を敬遠する若者が増えているからだ」「定時制高校生は、現在就労している職種を希望する傾向にあり、建設業は時間的・体力的に厳しく選択する者は少ない」「就労意欲のモチベーションとして「給料」は大きな要因であるが、それ以上に「職種・仕事内容」を重視する意識が生徒の心の中にある。また、「勤務地の近さ」も就労の際の重要な判断基準となっている」「仕事内容においては休日の多さを基準としており、週休2日は絶対条件となっている。女子高校生などは育児休暇の有無なども判断材料としている」といった現状が報告された。
企業側の採用状況について
各企業の採用担当者からは、過去3年間の採用人数や業種について説明、「高齢者の応募はあるが、若い人の応募は少ない」「技術職については資格が必要となってくるが、専門学科を出ていない社員は65%程度おり、ものづくりが好きで、ヤル気があれば十分通用する職業」といった説明が行われた。
建設業界への入職促進に向けた取り組みについて
最後に、建設業界への入職促進に向け、フリー討議の形で意見交換が行われた。
高校側からは、「判断材料とするため、2年生の夏休みの時期でインターンシップをやってもらえないか。インターンシップ用の保険にも加入しており、その点の心配はない。期間は3日間程度で、自宅から通える範囲がベスト」といった意見が出された。
企業側からは「事務系のインターンシップの需要はあるものの、現場への希望が少ないのが実態であるが、実施する方向で前向きに検討したい」「進路指導担当者としては、建設業に興味を持つ生徒の発掘がポイントで、そのための業界からのアプローチが欲しい」「建設業を一括りで捉えるのではなく、多くの業種で成り立っていることを生徒達に理解してもらいたいし、我々業界もPRしていく必要性を感じた」「若年層に対する業界側のアプローチ不足を感じ反省している。これを契機にさらに連携を深めていきたい」などの意見が出され、コミュニケーションづくりの必要性を双方確認し終了となった。
学 校 名 | 人 数 | 実 施 日 時 |
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埼玉県立いずみ高等学校 環境建設科2年生 | 41名 | 平成26年11月19日 8:50〜10:40(1時限〜2時限) |
埼玉県立川越工業高等学校 建築科2年生 | 40名 | 平成27年1月20日 9:50〜11:40(2時限〜2時限) |
埼玉県立春日部工業高等学校 建築科2年生 | 78名 | 平成27年1月28日 10:50〜12:40(3時限〜4時限) 13:25〜15:15(5時限〜6時限) |
埼玉県立熊谷工業高等学校 建築科2年生 | 35名 | 平成27年2月3日 9:50〜12:40(2時限〜4時限) |
埼玉県立大宮工業高等学校 建築科2年生 | 69名 | 平成27年2月10日 11:50〜15:15(4時限〜6時限) |
埼玉県立浦和工業高等学校 設備システム科2年生 | 39名 | 平成27年2月17日 11:50〜14:15(3時限〜5時限) |
埼玉県立熊谷工業高等学校 土木科2年生 | 41名 | 平成27年2月19日 10:50〜12:40(3時限〜4時限) |
学校名 | 学科・学年 | 人数 | 見学現場名 | 実施日・ 時間 |
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いずみ高等学校 | 環境建設科2年 | 41 | 国道140号皆野秩父バイパス3号トンネル(仮称)工事(秩父市) | 12月16日(火) 9:30〜11:30 |
浦和工業高等学校 | 設備システム科1年 | 38 | 近代美術館全体改修工事(さいたま市) | 1月30日(金) 14:00〜15:30 |
大宮工業高等学校 | 建築科1年 | 75 | 県営住宅熊谷玉井団地建築工事(熊谷市) | 2月5日(木) 10:00〜11:30 |
春日部工業高等学校 | 建築科1年 | 78 | 首都圏外郭放水路(春日部市) | 2月19日(木) 13:30〜14:30 |
熊谷工業高等学校 | 土木科2年 | 40 | 国道125号行田大橋上部工事(行田市) | 12月11日(木) 9:30〜11:30 |
建築科2年 | 33 | 県営住宅熊谷玉井団地建築工事(熊谷市) | 1月27日(火) 13:30〜15:30 |
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秩父農工科学高等学校 | 森林科学科2年 | 33 | 主要地方道長瀞玉淀自然公園線 道路拡幅工事(秩父市) | 1月27日(火) 10:30〜11:30 |
合計 | 338 |
学校名 | 学科・学年 | 人数 | 実施教習所 | 実施時期 | |
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学科 | 実技 | ||||
いずみ高等学校 | 環境建設科2年 | 40 | 日立建機教習センタ埼玉教習所 | 12月13日 (土) | 12月14日 (日) |
浦和工業高等学校 | 設備システム科2年 | 35 | 日立建機教習センタ埼玉教習所 | 11月29日 (土) |
11月30日 (日) |
大宮工業高等学校 | 建築科3年 | 31 | 日立建機教習センタ埼玉教習所 | 12月25日 (木) | 12月26日 (金) |
春日部工業高等学校 | 建築科2年 | 59 | 日立建機教習センタ埼玉教習所 | 9月13日 (土) | 9月14日 (日) |
熊谷工業高等学校 | 土木科2年 | 41 | キャタピラー教習所秩父教習所 | 1月28日 (水) |
1月29日 (木) |
建築科2年 | 34 | キャタピラー教習所秩父教習所 | 9月5日 (金) |
9月6日 (土) |
|
秩父農工科学高等学校 | 森林科学科2年 | 38 | キャタピラー教習所秩父教習所 | 11月5日 (水) |
11月6日 (木) |
合計 | 278 |