土木専門委員会は、今年度事業の一環として6月17日、「上赤坂中継ポンプ所送水調整池築造」と「桶川市加納 国道17号バイパス地下横断部」の工事現場視察会を実施、根岸土木専門委員長をはじめ20名が参加した。
一行はまず、埼玉県企業局水道整備事務所が進めている上赤坂中継ポンプ所送水調整池築造工事の現場(狭山市上赤坂地内)に到着、担当者より説明を受けた。
当工事は、災害時に備えて、安定した給水が行える備蓄水量を常時確保するために、送水調整池を2池(6号池―ユーディケー施工、7号池―西武建設施工)建設するもので、これにより4万㎥の備蓄貯水量が増設される。現在は底版工(鉄筋組立)が行われており、約25%の進捗状況。
続いて向かったのは、大宮国道工事事務所の首都圏中央連絡自動車道整備事務所が進めている国道17号バイパス地下横断部の現場で、担当者よりハーモニカ工法(広い施工ヤードを必要としたり、施工期間が長いことで新たな交通渋滞発生を回避するため、大成建設が開発した短期間でアンダーパスを構築する工法)の説明を受けた。同工法は、矩形断面の大きなトンネルまたは構造物を、いくつかの小断面に分割し、個々の断面を小型の掘削機で繰り返して掘削した後、その内部に矩形の大きな構造物を構築する工法で、小断面のトンネルを積み重ねた坑口の形状が、ハーモニカの吹き口に似ていることから命名された。