一般社団法人埼玉県建設業協会

トピックス 2023年8月号

建設の魅力向上へ
若年建設従事者入職促進協議会

 令和5年度の若年建設従事者入職促進協議会(中原誠会長)が7月27日午後3時から建産連研修センター201会議室で開催された。
 当日は、埼玉労働局から山路駿介職業紹介係長(代理出席)が、埼玉県から松長隆行県土整備部建設管理課(建設企画担当)主査(代理出席)、高橋正行教育局高校教育指導課主幹(代理出席)、松尾賢治産業労働部雇用労働課(若年者支援担当)主幹(代理出席)が、工業高校校長会から染谷明生会長(川口工業高校校長)が、埼玉県電業協会から積田優会長が、また、当協会からは総合企画委員会の楢ア副委員長、北副委員長が出席した。
 楢ア副委員長は、中原委員長(協議会会長)の代理として出席し、冒頭、「人の確保が難しい時代となっている。建設業は新4Kを目指して生産性向上の取組などを進めているが、なかなか成果は得られない。こうした状況を改善するためにはどのような取組が必要なのか、忌憚のないご意見を頂きたい」とあいさつした。

【議題】
◇令和4年度事業実施報告について
 事務局が令和4年度に実施した出前講座、建設現場見学会などの入職促進事業、表彰、新入社員研修などの職場定着事業について報告した。
◇令和5年度事業計画(案)について
 事務局が今年度実施予定の事業について説明。入職促進事業として、出前講座は県内建設系高校の7校8学科、小型車両系建設機械運転特別教育支援事業は6校7学科、建設現場見学会は7校8学科を対象に実施予定。職場定着事業では、優良従業員表彰を10月31日に実施予定。研修・講習会は、新入社員研修、新入社員等フォローアップ研修、1級土木(建築)施工管理技術検定試験受講講習会を実施予定だ。
◇その他
 埼玉労働局の山路職業紹介係長が、県内4か所(川口、熊谷、大宮、川越)に設置され、建設業を含む人材不足分野に特化した支援を行う「人材確保・就職支援コーナー」について説明。また、建設事業主向けの助成金を利用した人材育成を呼び掛けた。埼玉県県土整備部の松長主査は、建設業の担い手確保・育成に係る取組を説明。産業労働部の松尾主幹は、令和5年度の若年者就職支援施策を説明。教育局の高橋主幹は県立工業高校の卒業生の進路状況などを説明した。

挨拶する楢ア副委員長

現場ニーズと技術シーズのマッチング
金杉建設の現場実証見学会

 国土交通省荒川下流河川事務所は、堤防除草にかかる作業の省人化、効率化、費用の縮減を目指して、ICT(情報通信技術)を活用した堤防除草に挑戦しており、7月19日午後1時30分から当協会会員の金杉建設の現場で実証の見学会を開催した。
 場所は東京都北区志茂4丁目の荒川右岸。令和4年度に「現場ニーズと技術シーズのマッチング」においてマッチングが成立した、金杉建設(共同開発者=アクティブ・ソリューション、創和)が提案する「自律走行型草刈機による除草」の技術を用いた実証現場。
 近年は河川維持管理に従事する労働者不足が懸念され、作業の省人化、効率化が喫緊の課題となっている。同現場では、自律走行できるよう改修したハンドガイド式除草機が、現場で設定した除草範囲を作業員が搭乗することなく自律走行し、除草する技術管理者(作業員)はリモート監視により、作業状況を管理できる技術を採用。出来形(除草面積)は、自律走行管理ソフトウェアで算出できる。

金杉建設の機械設置全景

建設廃棄物の適正処理講習会
マニュフェストによる管理

 当協会と建設マニュフェスト販売センターの主催(建設六団体副産物対策協議会共催)で令和5年度建設廃棄物の適正処理に係る講習会〈実務者向けの基本的な内容〉が7月19日午後1時から、建産連研修センター大ホールで開催され、120名余りが参加した。建設廃棄物の更なる適正処理の推進を目的として、廃棄物処理法を含め、法令順守を広く個々の企業に促すための講習会。
 第1部では、「環境関連法体系と建設廃棄物及び排出事業者責任について」、第2部では、「発生土に係る法規の改正について、建設リサイクル法について及び廃棄物の委託処理について」、第3部では「(主に建設系紙)マニュフェストによる管理について」と題して講演が行われた。
 受講者には土木CPDS(4ユニット)、建築CPD(3時間)が付与される。


建設業の2024年問題と助成金対策セミナー
県主催 当協会後援

 7月11日午後2時から、建産連研修センター201会議室で「建設業の2024年問題と助成金対策セミナー」が開催された。会員企業などから20名が参加した。埼玉県が主催、埼玉県建設産業団体連合会が共催。当協会などが後援した。運営委託はTMC経営支援センター。
 24年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用される。働き方改革や、それに伴う労務リスクの高まりにより労務管理について大きな変化が求められる。今回のセミナーは、優先的に解決すべき労務リスクと業務改善に有効活用できる助成金を紹介し説明するもの。
 講師は特定社会保険労務士の並木秀行氏が務めた。講義の内容は、@働き方改革等の全体像A労働時間管理とはB注目すべき3つのリスクC入札加点に効率的な職場改善とはD働き方改革に伴う助成金制度E埼玉県「新しい働き方推進アドバイザー派遣事業」の活用。

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