一般社団法人埼玉県建設業協会

トピックス 2020年1月号

令和元年度技術発表会開催
優れた技術13事例を発表

 令和元年度技術発表会が元年12月3日午後1時から、大宮ソニックシティ・小ホールで開催され、土木工事6事例、建築工事6事例、特別参加1事例(埼玉県県土整備部)合わせて13事例が紹介された。
今年で21回目を迎えた発表会では国、県、市町村など公共工事発注機関の関係者をはじめ、各会員企業を合わせた約400人の参加者を前に、これまで培ってきた高度な技術力、施工力などが披露された。また、パネル展示で技術力を示したほか、台風19号被害、豚コレラに会員企業が対応する様子を紹介した。
 主催者の伊田会長は、「本日の技術発表会では、生産性向上に関する創意工夫や、働き方改革関する取組など、多岐にわたる発表をしていただく。これを機に、さらなる技術、品質の向上、職場環境の改善に努めてもらいたい」と呼び掛けるとともに、「建設業が時代の流れに取り残されないよう、先進の取組を広げ、魅力ある業界となるよう協力していただきたいと発注機関に要請した。また、後援者の関東地方整備局の田中倫英大宮国道事務所長と埼玉県県土整備部の北田健夫副部長がそれぞれあいさつした。
 発表会終了後は懇親会が開かれ、伊田会長から発表会員企業12社に対して表彰状と記念品が贈呈された。  

発表事例

【土木部門】

【建築部門】

【特別参加】

技術発表会・伊田会長挨拶 技術発表会・発表風景
技術発表会・パネル展示 技術発表会・19号パネル

青経経営資質向上委員会
女性現場代理人のICT施工現場見学会

 青年経営者部会の経営資質向上委員会(小川智右委員長、田部井担当副部会長)は12月5日午後2時30分から、本年度例会として、久喜市内でICT施工現場見学会を実施した。
 現場は、H30利根川右岸栗橋北地盤改良工事(久喜市栗橋北)。小川工業が受注者で、主な工種は地盤改良工事・仮設工ほか。
女性現場代理人(関根綾香さん)による建設現場で、来年度から国土交通省で導入となるICT地盤改良工の深層改良工事となっている。
 当日はICT地盤改良工の現場説明、若手技術者育成及び女性代理人の取り組みについての講演を聞き、実際に現場視察し女性代理人の現場事務所の環境を確認した。
 参加者は、「他社の現場環境を視察する機会は滅多にないことなので、協会員ならではの体験ができた」などと語った。

青経・現場見学会

トヨタ方式を学ぶ
建設業経営講習会

 当協会と埼玉県建設産業団体連合会、東日本建設業保証埼玉支店の共催による「建設業経営講習会」が、元年12月17日午後1時30分から建産連研修センター200会議室で開催され、会員企業の経営者・管理職など約45人が受講した。
 当協会の伊田会長は、「現在、建設業では生産性向上≠ェ重要課題となっている。本日は、海外や技術以外の分野でも取組が広がっているトヨタ方式について、その考え方を学んでいただく。この機会を生かし、各社で生産性向上に取り組み、ひいては協会の活動に生かしていただきたい」とあいさつした。
 当日の講演は、「生産性向上をめざした『建設業へのトヨタ方式の応用』」がテーマ。トヨタ自動車米国生産会社の社長・会長、副社長を歴任し、現在九州モノづくり研究所代表の雨澤政材氏が「トヨタ生産方式の『歴史と海外への展開』を講演。トヨタ自動車生産調査部主査などを経て、自動車業界以外にトヨタ生産方式を展開するMIP取締役を歴任し、現在はジー・ピー・アイ代表としてトヨタ生産方式の普及に努めている奥山新吾氏が「建築業界への『トヨタ生産方式の応用』と題して講演した。
 国が進めている働き方改革の中核である『生産性向上』を実現する手段として、国土交通省が掲げている『ICTやAI、ロボットの活用』があるが、投資効果の面から見ると今後の技術進化が望まれるところ。講演では、伊田テクノス、加藤建設工業の取組事例を交え、トヨタ方式を建設業で展開し、生産性向上に役立てるための方法などを伝授した。

建設業経営講習会

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