一般社団法人埼玉県建設業協会

トピックス 2019年10月号

労働安全研修会を開催
全建と共催

 当協会は全国建設業協会、建設業福祉共済団と共催で、「労働安全を中心とした研修会」を8月27日午前9時から、建産連研修センター101会議室で開催、約40人が参加した。
 同研修は、現場などで実際に労働安全に携わる者や関係者を対象に開催したもので、リスクアセスメントを用いた作業手順書の作成演習を取り入れているのが特徴。
 同日は、加藤労務安全事務所の加藤正勝所長を講師に、6時間30分にわたり研修を受けた。なお、同研修受講者には、CPDS・CPD7ユニットが付与された。
 研修会の内容は次のとおり。

■建設業に求められる体制と資格

(1)安全衛生確保のために=4大責任
▽統括管理に求められるもの▽高年齢者の安全衛生確保▽災害・送検事例▽法令改正に基づくハーネス型墜落制止用器具について▽法令検索方法▽酸欠等の見えない危険▽守っていますか現場の安全

(2)施工・品質確保のために
▽技術者現場選任制度▽監理技術者の役割▽主任技術者の役割▽建設キャリアアップシステム▽外国人労働者について

■リスクアセスメントと作業手順書

▽リスクアセスメントの必要性▽リスクアセスメントを用いた作業手順書の作成演習▽化学物質のリスクアセスメント▽化学物質のリスクアセスメントの簡単な実施方法

労働安全研修会

九都県市合同防災訓練
朝霞支部が参加

 埼玉県は8月31日に、和光市役所ほかで午前8時から「第40回九都県市合同防災訓練を実施、当協会からは朝霞支部が道路啓開訓練などに参加協力した。
 当日は、東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生、和光市内でも最大震度6強の揺れを観測し、県南西部を中心に甚大な被害が発生しているとの想定で、住民活動、救出救助、災害時医療、ライフライン復旧、緊急救援物資輸送、避難所開設・運営、災害ボランティアセンター開設・運営―などの各種訓練を実施。自助、共助、公助の円滑な協力や関係機関の緊密な連携強化、木造住宅密集地における災害、液状化現象に伴う被害への対応力強化などを図った。参加・協力機関は約160機関、参加人員は約8000人。
 当協会朝霞支部が参加した道路啓開訓練では、被災車両の放置、ガレキなどが緊急車両の走行障害となっていると想定。道路管理者による放置車両の撤去作業が、建設重機などをフル活用し手際良く行われた。

道路啓開訓練に協力

 埼玉県県土整備部は、9月18日に首都直下地震等の災害を想定し、災害即応力を高める実践的な訓練を実施。県土整備事務所の道路啓開訓練に当協会員約150社が協力した。
 実施事務所は、本庄県土整備事務所(上里堤調節池運動公園グラウンド)、川越県土整備事務所(川越水上公園)、熊谷県土整備事務所(深谷ビッグタートル)、越谷県土整備事務所(しらこばと水上公園)。
 災害対策基本法に基づく車両移動の手続き、重機及び車両移動機器を使用した立ち往生車両の移動訓練、段差解消訓練を県土整備部職員などと協力し実施した。


1・2級に356人が挑戦
令和元年度(上期)建設業経理検定試験

 令和元年度(上期)建設業経理検定試験が9月5日、草加市の獨協大学で行われた。
 受験申込者は延べ605人(前年比71人増)で、このうち受験者は延べ356人(同38人増)。受験率は58.9%となり昨年の59.6%より0.7ポイント下がった。受験科目の内訳は、1級財務諸表に43人、1級財務分析に33人、1級原価計算に41人、2級に239人。
 この検定試験は、建設業振興基金が各都道府県建設業協会などに委託して全国一斉に実施したもので、試験監督および試験監督補佐に、協会職員17人、東日本建設業保証埼玉支店6人、埼玉県総合建設業協同組合1人、埼玉県建設産業団体連合会1人の、計25人のスタッフが試験進行に当たった。

建設業経理検定試験

当協会協賛
建設業経理事務士特別研修(4級)開催

 当協会協賛(建設業振興基金主催)による令和元年度建設業経理事務士特別研修(4級)が、9月12日から13日にかけて建産連研修センター101会議室で開催された。31人が参加。最終日に検定試験を実施した。合格者には4級建設業経理事務士の合格証書が交付される。
 1日目の講習は午前9時30分に開始、休憩を挟んで午後5時に終了した。2日目の講習は、午前9時30分に開始、休憩を挟んで午後2時50分に終了し、3時から4時30分まで検定試験を行った。講師は田中会計事務所の田中弘一氏が務めた。

建設業経理事務士特別研修

一丸で労災防止策実施を
『三大災害』の防止対策徹底
第46回埼玉県建設業労働災害防止大会

 建設業労働災害防止協会埼玉県支部(島村健支部長)は9月17日午後1時から、埼玉会館で建設業労働災害防止協会本部の後援による第46回埼玉県建設業労働災害防止大会を開き、安全優良事業場賞や個人・職長賞などで9社・16人を表彰するとともに、「『墜落・転落災害』の撲滅をはじめとする『三大災害』の防止対策の徹底」「リスクアセスメントの確実な実施」「職場環境改善対策とメンタルヘルス対策の推進―を重点目標とする「安全の誓い」を宣言した。
 大会には、埼玉労働局、当協会などの来賓のほか、県内建設業の安全衛生担当者ら約500人が参加。安全行動推進に功績があった事業場・個人を顕彰するとともに、安全の誓いで今後の安全行動推進方針を確認。安全講和などで安全確保の方法を学んだ。
 開会に先立ちあいさつに立った島村支部長は、「昨年の県内建設業における死亡・休業災害は、依然として高い水準にあり、誠に残念な結果だった。本年に入っても減少傾向はみられず、極めて憂慮すべき状況ととらえ、県内建設業者が一丸となり、具体的な防止対策の実施に取り組んでいかなければならない。本年は、国の建設業労働災害防止5力年計画の二年目を迎える。支部においては『安全行動推進運動埼玉』を引き続き実施していく。皆さんの積極的な運動の実施をお願いする。国の基幹産業である建設業に従事する方々が、悲惨な労働災害に遭うことがないようにしたい」と呼び掛けた。
 表彰式では、安全優良事業場賞9社と個人賞9人、職長賞7人に対し島村支部長から表彰状と記念品が手渡された。
 また、来賓として木塚欽也埼玉労働局長をはじめ、中村一之埼玉県県土整備部長(代読)、古賀康弘埼玉県警察本部交通部長(代読)、当協会の伊田会長らがあいさつした。中村県土整備部長の代読で新井哲也建設管理課長は、「建設業は地域の守り手であり、将来にわたり持続的に発展することが必要。安全な職場環境を構築し、働き方改革を実現していただきたい」とあいさつ。伊田会長は、「地域建設業の経営はまだまだ厳しい。労働環境を改善し、働き方改革を進めることで新しい3Kを目指していきたい」と語った。
 休憩を挟み第2部では、「フルハーネス型安全帯ここがポイント」のDVDを上映。第3部では、こころ元気研究所の鎌田敏所長が「安全安心な現場・職場づくり〜ゼロ災に向けて!安全意識と行動、組織活性化!〜」と題し講演。その後、抽選会を行い閉会した。
 表彰された安全優良事業場と個人の受賞者は次のとおり(敬称略)。

【事業場賞】

▽和光建設▽島田建設工業▽飯沼工務店▽東亜興業▽飯島電器工事▽田口土木▽吉沢建設▽栗本建設工業▽日新テクノ

【個人賞】

▽植竹克則(スミダ工業)▽太田光泰(村石組)▽古謝直(山崎工務店)▽飯田昌伸(岡部工務店)▽千村仁一郎(伊田テクノス)▽飯塚豊(飯塚建設)▽山口和彦(山口建設工業)▽渡辺真吾(渡辺工務店)▽齋藤收(サンセイ)

【職長賞】

▽坂本光晴(土井工務店)▽松浦利夫(市ヶ谷組)▽三浦郷悟(東栄)▽橋本幹男(橋本電工)▽宮内弥之(恒樹園新潟)▽篠田千明(大場鉄工所)▽平栗和也(宮内組)

埼玉県建設業労働災害防止大会

若手社員フォローアップ研修実施

 若手社員フォローアップ研修が9月19日から20日まで1泊2日の日程で、伊奈町の埼玉県県民活動総合センターで開催され、会員企業19社から65人(うち女性12人)が参加した。
 19日9時20分開始の開講式では、当協会の中村労働委員長と富士教育訓練センターの加賀美広報企画部長が、「研修の時間を有意義なものにしてもらいたい」とあいさつした。
 1日目は、まず、オリエンテーションで研修心得を説明。各班を編成し、部屋長を選出。受講態度、挨拶、集団行動訓練について説明した。
 富士教育訓練センター講師の花輪孝樹氏が務めた研修では、午前中に実践講座の「人間力向上に向けて〜人生に卒業なし・企業人の行動力〜」を、午後に実践演習の「礼節マナーの成果と応用〜社風や品位の源流・愛される技術者に〜」、グループ演習・研究の「コミュニケーション活性法〜話す力、聞く力、質問する力〜」、「交流から自己啓発へ〜さらなる親睦をかねて〜」を行い、1日目を終了した。
 2日目は、朝6時30分に起床後、朝礼。朝食をとった後、8時30分に研修を開始。午前中に実践講座の「建設業に従事する者の心がまえ〜必要とされる人材・スキル〜」、グループ演習の「行動試行訓練〜多角的発想と問題解決力〜」を行った。午後は、実践演習の「人間力向上への決意〜明日からの行動計画の策定〜」の後、研修のまとめとしてレポートを作成し終了となった。
 閉講式では、修了書授与の後、当協会の永岡事業部長と富士教育訓練センターの加賀美広報企画部長があいさつ。4月の新入社員研修からの進歩を讃えるとともに、修了者の今後の活躍への期待の言葉を贈った。

フォローアップ研修(修了証書を授与) フォローアップ研修(正面玄関前に集合)

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