一般社団法人埼玉県建設業協会

トピックス 2013年5月号

建災防埼玉県支部
「三大安全宣言運動 埼玉」開始式
想定される現場の労働災害を3つ特定

 建設業労働災害防止協会埼玉県支部は、これまで行ってきた「リスク先取り推進運動 埼玉」に変え、新たに「三大安全宣言運動埼玉」をスタートさせることになり、その開始式を4月16日午後1時30分から、建産連研修センター大ホールで開催、各分会から安全指導者ら約100人が参加した。
 開会に先立ち真下支部長が、「県内における昨年の死亡災害は13名と4名増加している。その内、墜落・転落が9名を占めており、さらに防止対策の徹底を図っていかなければならない」と現状を指摘するとともに、「昨年まで実施してきたリスク先取り推進運動に変え、本年度より三大安全宣言運動に取り組むこととした。本運動は、作業所長がこれから施工する担当現場において考えられる労働災害を3つ特定し、その要因に対しリスクアセスメント手法を用いて危険性・有害性の低減対策を講じ安全宣言を行うもの。今後、社会基盤メンテナンスに係る公共工事をはじめ、工事量の増加が見込まれている中、技能者の不足や若年入職者の減少などの課題も抱えており、これまでにも増して効果的な労働災害防止への取り組みが求められている。本運動を実施するにあたり、皆様方には積極的に周知していただき、より多くの事業場で運動の推進が図られるよう協力をお願いしたい」とあいさつした。
 続いてあいさつに立った安藤労働局長は、県内の災害発生状況と労働局の今後の取り組みについて紹介、さらなる協力を要請するとともに、三大安全宣言運動が多くの現場で推進され、事故が着実に減少することに期待した。
 星野副支部長による運動開始宣言の後、推進委員会委員から運動の実施要領について説明、埼玉労働局健康安全課による「建設業における労働災害防止について」の講話が行われ終了となった。


社会人・企業人としての
組織行動学ぶ
新規入職者研修に101人が参加

 平成25年度新入社員研修会が4月23日〜25日までの2泊3日の日程で、伊奈町の埼玉県県民活動総合センターで開催され、会員企業40社から101人(うち女性7人)のフレッシュマンが参加した。
 開校式では、主催者を代表して中村労働委員長が挨拶、「我々の職場は生活に密着した職業である。道路・橋梁・公共建築など人の近くで仕事をするほか、建設現場では年代の違う職人や労働者がいるため、人とのコミュニケーションがとても大事となってくる。3日間の研修でコミュニケーションや行動力を身につけてもらい、それを会社に持ち帰り活躍してもらうことを願う」と述べ研修の成果に期待した。
 講師は3日間にわたり全国建設産業教育訓練協会・富士教育訓練センターの花輪孝樹先生が務め、まず、社会人・企業人としてのスタートにあたり、学生と社会人の違い、企業が求める人材、企業人としての心得、企業と社会の関わりから始まり、建設業と職場安全、組織力の基本、ビジネスマナー(身だしなみ、挨拶、言葉使い、名刺交換、電話対応、接客対応など)、グループ研究などのプログラムを精力的に消化、1日目を終了した。
 2日目は、6時30分に起床、朝礼のラジオ体操から始まり、点呼、集団行動訓練、挨拶訓練、指差呼称、危険予知訓練、人前力向上訓練が行われた。続いて、プロ意識確立をめざし、働く上での基本ルール(ビジネス文書作成演習、報告・連絡・相談など)、組織で仕事遂行の実践力(達成テーマをモデルとした実践)、夕食を挟んで相互理解と親睦を兼ねたグループ研究(私の仕事に対する決意をテーマに発表)などのメニューにチャレンジ、初日より緊張感もほぐれ和やかな雰囲気の中で終了となった。
 最終日は、菅井講師による「建設業と労働安全衛生」(建設現場の危険と危険予知)の講習、社会人としてのより良い自分づくり(他己改善と自己活性法)の講義を受けた後、成果のまとめを行い、研修プログラムのすべてが終了、感想文を提出した後、閉校式に臨んだ。
 協会を代表してあいさつに立った清水事業部長は、協会事業や活動状況を紹介するとともに、「建設業界は若い人が少なくなってきているため周りからの期待も大きい。建設業界や日本の将来は皆さんの双肩にかかっていると言っても過言ではない。今後苦しいこともあると思われるが、今回の研修を思い出し頑張っていただきたい」とエールを送った。
 研修生を代表して全員の修了書を高井美沙さん(八木建設)が受け取った後、相馬宏紀さん(カタヤマ)が代表謝辞を述べた。
 研修の成果として、謝辞の中で発表された相馬宏紀さんの感想文を紹介する。
「今年4月、新社会人となり、この研修には学生気分を引きづったままでの参加だった気がします。しかしこの研修では社会人として必要な心構えや礼儀作法などを最初に練習しました。さらに組織活動としての規範や認識を理解することができました。これから私たち研修生はそれぞれの会社に戻り、この新入社員研修で得た貴重な体験を存分に活かし、日々精進する所存です。ここで当研修を企画していただいた埼玉県建設業協会、富士教育訓練センター、また、この研修に私たちを派遣してくださった会社に対し厚く感謝申し上げます。ありがとうございました。これから頑張ります」。


県産品フェアの開催日など決まる
県産品の利用促進に向けた意見交換会

 今年度の県産品の利用促進に向けた意見交換会において、「平成25年度県産品フェア」の開催が次のとおり決まりました。

月 日:平成25年7月30日(火)〜31日(水)
場 所:県民健康センター大ホール及び会議室

 合わせて「新製品・新技術発表会」を同時開催します。
 なお、意見交換では次のような提議が行われました。

単年度ごとの事例紹介だが、製造業者紹介制度など、過去の事例・事案も重視してほしい。
A:事例集は、監督員、建設業協会会員にも配布していて、県産品の使用に努めている。単年度のみを重視しているのではなく、過去のものも継続紹介していく。
県産品であるが、他県でも使用実績があるため事例集に掲載してほしい。
A:個別に相談します。
県産品マークを名刺にも活用できるとしているが、大きさについて1cm以上との 指定があったので、大きさについて再検討してほしい。
A:検討します。
県産品に関する加点の説明があったが、具体的に記載してほしい。
A:加点は、総合評価方式の発注時において、選択評価項目として使用割合などを明示している。その方法は、総合評価方式ガイドライン・マニュアルなどに記載されている。
県産品のマークは出来たが、新技術に関する「事例集」「認定マーク」がないので検討 してほしい。
A:検討します。

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